読む・考える・書く

マスコミやネットにあふれる偏向情報に流されないためのオルタナティブな情報を届けます。

「アジアの人々」という表現への違和感と納得感

違和感を感じる理由 自分でも時々使ってしまうのだが、この表現には以前から違和感を感じてきた。なぜなら、日本も当然アジアの一部であるにもかかわらず、日本人が「アジアの人々」と言う場合、そこに日本人は含まないことが暗黙の前提となっているからだ。…

小林よしのり徹底批判(3)ガンディーには見抜かれていた

小林よしのりは、欧米帝国主義諸国によって奴隷状態に置かれ、白人支配者への抵抗など夢想もできなかったアジア諸民族に、日本軍がアジア人でも白人に勝てることを見せて希望を与えたと主張し、これを旧大日本帝国正当化の主要な論拠としている。そしてこの…

小林よしのり徹底批判(2)偽りの「アジア解放」「大東亜共栄圏」

「日本はアジア解放のために戦った」、とはっきり言えない『戦争論』 侵略戦争を実行するには、それを正当化する大義名分が必要となる。アジア太平洋戦争の場合、日本は「大東亜共栄圏」の建設を戦争目的として掲げた。すなわち、アジアの諸民族を欧米列強に…

小林よしのり徹底批判(1)「大東亜戦争」とか言ってる時点で既にダメ

■ 小林批判の必要性 今さら感はあるが、やはり小林よしのりはきっちり批判しておく必要があるだろう。 なんといっても、小林には結果としてネトウヨだの在特会だのといった、現代日本社会における最悪の反動層を生み出した製造物責任がある。もちろん小林一…

マスコミ、象を映す

先日、宋文洲さんのツイートでこんな話が流れてきた。 事実という嘘 目の不自由の方々が象を囲んでこの珍しい動物がどんなものかを調べることにしました。調べた後、それぞれの人が象について以下のように述べました。 「象は扇子のような動物だ」。耳を触っ…

【番組評】ETV特集 「関東大震災と朝鮮人 悲劇はなぜ起きたのか」

9月3日(土)23時から、NHK Eテレで「関東大震災と朝鮮人 悲劇はなぜ起きたのか」が放送された。 1923年の関東大震災。混乱のなか流言が広がり、多くの朝鮮人が殺害された。悲劇はなぜ起きたのか。中央防災会議は2009年に国の機関として初めて事件を分析、…

幣原喜重郎が脅迫しに来た憲兵を説得してしまった話

1940年、日中戦争が泥沼化する中、ナチス・ドイツ的な国家総動員体制を目指して大政翼賛会が作られると、既存の政党はすべて自発的に解散し、これに合流した。しかし、当時貴族院議員だった幣原喜重郎は最後まで参加を拒否した。 このとき、国策に抗う幣原を…