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読む・考える・書く

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科学映像館で『福島の原子力』を見よう!

原発 震災

4月5日付け「ふぇみん」で、『福島の原子力』という映画が紹介されている。

今まさに壊滅状態に陥りつつある福島第一原発の建設過程(1966年12月の着工から71年の運転開始まで)を記録した「科学映画」だ。

 

映画では、この原発がいかに技術の粋を集めて建設されているか、いかに多くの安全対策が施されているかが、繰り返し繰り返し説明されている。

原子力発電所でもっとも大切なことは、原子力エネルギーをいかに安全に使うかであり、そのため、他では考えられないほど、安全に対して細かな注意が払われています」

ナレーションの一節である。

 

特に興味深いのは、この映画が公開された時期だ。

ただし、この映画は建設直後に公開されたのではない。スリーマイル島原発事故の後、全国で原発反対運動が盛り上がった80年代に編集し直され、劇場用映画として多くの場所で上映されたのだ。東京電力のプロパガンダ映画である。

 

もちろん今これを見ても説得力ゼロだが、迫力ある映像と自信満々のナレーションが、当時これを見せられた人々に相当な影響を与えたであろうことは想像に難くない。

どのような騙しのテクニックによって原発推進政策が進められてきたかがよく分かる、貴重な映像である。

 

この映画の全編が、いま「科学映像館」サイトで無料配信されている。この機会にぜひ見ておくべきだと思う。