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読む・考える・書く

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中国で本屋を覗いてみたよ

中国出張のついでに、本屋を覗いてみた。

行ってみたのは、上海の某地下鉄駅構内にある書店。

といっても小さなものではなく、日本で言えば有隣堂とか文教堂程度の、割と大型の書店だ。

 

店に入ってまず眼に入るのは、入り口で平積みになっている新刊書たち。

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中国語は読めないのだが、漢字なので一部のタイトルはなんとなく分かる。

「中国国民党史」「思想文化随筆」「西方現代思想史」といった本が並んでいる。

「孤独的大多数」というのは、個人がばらばらになって孤立化していく現代大衆社会の問題を扱ったものだろうか。

一冊だけ尖閣関係の本が見えているが、「釣魚島列島の歴史と法理研究」というタイトルからして、かなり学術的な本らしい。

 

こちらは入り口正面の棚。

右下の「粮民」というのは、この本のことだろう。中国農村の貧困問題に関する本だ。

ここは社会問題を扱った本やルポルタージュの棚だろうか。

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日本関係書のコーナーもあった。

日中戦争関係の本が多いのはまあ当然として、「日美(米)沖縄問題起源研究」なんてタイトルを見ると、相当良く問題の本質を見ているなぁ、と思う。

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福田赳夫の回顧録なんてのもあった。

その後ろには「鳩山由紀夫 日本民主党政治の開幕」。

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こちらは「漂流する日本政治」。なんと的確なタイトルだろうか。

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雑誌の棚はこんな感じ。

よくわからないが、上が一般雑誌、下が文芸誌という区分のようだ。

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ところで、尖閣騒動の影響はどうだろうか。

野田が国有化を宣言した9月には、日本人作家の作品が全部撤去されたと大々的に報道されたものだが、私がこの本屋に行ってみた11月11日の状態はこうだった。

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1Q84」をはじめ、村上春樹作品がずらりと並んでいる。

村上春樹だけではない。東野圭吾宮本輝北野武と、日本人作家の作品は棚の何段も占めていた。

なんと、「狼と香辛料」まである。

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司馬遼太郎吉川英治宮尾登美子と、歴史小説のたぐいもずらり。

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報道のように撤去はされたのかもしれないが、少なくともそれは一時的なものだったようだ。

 

ひるがえって、日本の本屋の現状はどうだろうか。

これは某所にある有隣堂の店頭。

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一番目立つ入り口には、感情むき出しの嫌韓・嫌中本や雑誌のたぐいがずらりと平積み。

雑誌のコーナーも同様。

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比べてみて、正直私は恥ずかしくなってしまった。


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