14日、本ブログでも著書の多くを参考にさせて頂いている、古代史学者の古田武彦氏が亡くなられた。
89歳。
日本は自らの古代史に関する偉大な研究者を失った。
氏の研究方針は、次の言葉で表されるものだったという[1]。
わたしはすでに少年時代の終わり、次の言葉に接した。広島の旧制高校、一年生。十六歳のことだ。
「論理の導くところへ行こうではないか。たとえ、それがいずこに到ろうとも」
岡田甫はじめ先生が、ソクラテスの言葉(趣旨)として、紹介してくださったもの。以来、わたしの根本指針となった。
古田氏が歩んで来られたのは、まさに、この言葉どおりの研究者人生であったと思う。
氏の業績が正当な評価を得ることのないまま亡くなられたことが残念でならない。
ご冥福をお祈りいたします。