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GeForce GTX 1060を衝動買いしてしまった件w

 

あまり重いゲームなどはしないので、グラフィックボードは5年前に購入したGeForce GTX 560Ti(MSI N560GTX-Ti Hawk)をずっと使い続けてきたのだが、新しいPascalアーキテクチャのミドルレンジGPUGeForce GTX 1060」の評判がいいのを見て、つい衝動買いしてしまった。

今回購入したのはこちら:ZOTAC GeForce GTX 1060 AMP! Edition

■仕様比較

新旧両機種の仕様を比較してみると、次のようになる。

 

MSI N560GTX-Ti Hawk

ZOTAC GeForce GTX 1060 AMP! Edition
GPU

GeForce GTX 560Ti

GeForce GTX 1060

CUDAコア数

384

1280

プロセッサクロック

950 MHz (OC)

1556→1771 MHz

メモリ

GDDR5 1GB

GDDR5 6GB

メモリクロック

4200 MHz (OC)

8000 MHz

メモリバス幅

256 bit

192 bit

PCI Express

2.0

3.0

DirectX

11

12

OpenGL

4.1

4.5

SLI

×

TDP

180W

120W

補助電源

6pin x 2

6pin x 1

外形寸法

244x117mm (2スロット)

210x128mm (2スロット)

ZOTAC GeForce GTX 1060 AMP! Editionで特徴的なのは、まずそのボード長の短さだ。これまで使ってきたMSIのボードと比べると30mm以上も短い。(実は今回MSI製品を選ばなかったのは、今までのものより更にボード長が長くなっていたため。)さらに、TDPが低くなった分、補助電源も6pin x 1で済むようになった。

ZOTACのGTX 1060ボードには、シングルファン仕様のさらに短い174mmの製品もある。小型ケースの場合はこちらを選ぶのもいいだろう。

ちなみに、グラフィックボード以外のシステム構成は以下のとおり。(4年前に組んだ自作PC。)

CPU Intel Core i7 3770K (3.5GHz)
メモリ DDR3 32GB (800MHz)
マザーボード ASRock Z77 Extreme6
ストレージ C: Intel SSD 330 (120GB)
D: WD HDD WD5000AAKS (500GB)
OS Windows 10 Pro 64bit

ベンチマーク

GeForceシリーズは500→600→700→900→1000と、旧機種から4世代も進んでいるので、同じミドルレンジとはいえ相当な性能向上が期待できる。

性能比較には定番の3DMarkフリー版を利用した。最新のDirectX 12用ベンチマークは”Time Spy”だが、560Tiでは実行できないため、DirectX 11用の”Sky Diver”を使って比較した。結果は以下のとおり。(画像クリックで拡大)

MSI N560GTX-Ti Hawk

ZOTAC GeForce GTX 1060 AMP! Edition

20160818212847 20160818212911
20160818212946 20160818213010

GPU性能を評価するGraphics testのスコアが4倍近くになり、大幅な性能向上を示している。CPUでの物理演算性能を評価するPhysics testのスコアは当然ほぼ変わらないが、それを加味した総合評価でもGTX 560Tiに比べ2.5倍程度のスコアとなった。数年前のPCでも、GPUの1000系への換装により、大幅なグラフィック性能の向上が得られることが分かる。

ちなみに、”Time Spy”および”Fire Strike”のスコアは以下のとおり。(画像クリックで拡大)

Time Spy

Fire Strike

20160819081316 20160819082007

■まとめ

実際に某ゲームで使ってみた感想から言うと、FPSの向上はもちろんだが、とにかく「静かになった」のが実感できる。以前はグラフィックボードのファンが全速回転で唸っていたような場面でも気になるほどのノイズは発生せず、また負荷の軽いシーンではファンが自動停止して無音となる。

まだ使い始めて日が浅いので耐久性等については評価できないが、今のところ何の問題もなく安定して動作しており、これは十分お勧めできる製品だと思う。

ちなみに、ZOTAC製グラフィックボード購入時の注意点としては、製品にユーティリティはもちろんドライバすら付属していないため、最低限ドライバだけはnVIDIAのサイトからダウンロード・インストールしておく必要がある。

他社の製品も性能的には大差ないと思うので、あとはボードのサイズ、補助電源、映像出力端子の種類と数などから自分に最適な製品を選べばいいだろう。