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ミャンマーのお寺の夢判断がぴったりと言い当てている日本と安倍政権の現状

ミャンマーのお寺にあった不思議な絵

二週間ほど、仕事でミャンマーに行ってきました。といってもヤンゴンだけですが。
せっかくなので、土日や夜、ヤンゴン市内のお寺(パゴダ)をいくつか回ってみました。

巨大な涅槃仏像で有名なチャウッタヂー・パゴダに行ってみると、壁に夢判断の謎解きパネルがいくつもかけてあり、幸いミャンマー語のほか英語でも解説が書かれていたので、読むことができました。

中でも不思議な絵でとりわけ目を引いたのがこれ。

左(夢)ではひょうたんのようなものが水中を漂っており、右(解釈)ではなにやら演説のようなことをしています。しかし周囲の人々はまったく無関心な様子。

では、この夢の解釈を聞いてみましょう。

【問い】

I dreamt of empty pumpkins sinking in the water.

私は空っぽのカボチャが水の中に沈んでいく夢を見ました。

【答え】

It will come to pass when the world is perverted and the kings unrighteous, the rightful off-springs shall be ignored and drift into poverty; and in their place the unworthy become the overlords and gain the attention of the kings.

その夢は、世界が正道から外れ、王たちが不義となったときに現れます。正当な子孫たちはないがしろにされ、貧困に陥るでしょう。代って無価値な者たちが領主となり、王たちの注目を集めます。

In the seats of government the unworthy (whom the pumpkins typify) shall have the final say as though they have hit bottom.

政府では、無価値な者たち(カボチャが象徴するもの)が、まるでカボチャが水底を打つように、最終的な決定を下すでしょう。

So too in holy orders, the wicked and the vile not the virtuous shall prevail regarding requisites as everywhere else empty pumpkins sink.

聖職者の序列においても同様に、どこにでも空っぽのカボチャが沈むように、有徳な者ではなく邪悪な者や下劣な者が優先されるでしょう。

まるで安倍政権や森友学園疑獄を言い当てているかのような夢判断

いまこの国では、沈むはずのない空っぽのカボチャが水底に沈んでいくかのように、愚かで無価値な者たちが政府の要職を占め、有害無益な政策を次々と決定するという、あってはならないことが起きている。教育という、この国の未来を決定する大切な分野でも、下劣な者たちが権力者とのつながりを利用して不当な利益をむさぼり、ヘイトを撒き散らす反教育施設を作りつつある。


夢判断の右側の絵で、国の行方を左右する決定を聞きながら何の関心も示さず、居眠りしたりだらだら座っているのは、権力監視の役割を放棄したマスコミだろう。

実は日本中で多くの人が、カボチャが水底に沈んでいく夢を見ているのではないだろうか。

 

安倍

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