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「死刑の代わりに現場射殺ガー」な人たちは、これもその一例と認めるよね?

5月28日、さいたま市で、刃物を持っていた男性が路上で警察官に射殺されるという事件が発生した。

www3.nhk.or.jp

28日午後、さいたま市見沼区の路上で、警察官2人が刃物を持って近づいてきた男に威嚇を含めてけん銃あわせて3発を発砲し、このうちの1発が腹部にあたって男は死亡しました。
警察は、発砲にいたった詳しい状況を調べています。
(略)
死亡したのは近くに住む職業不詳の【氏名削除】容疑者(68)で、警察はけん銃を発砲したあと、公務執行妨害の疑いで【氏名削除】容疑者を逮捕していました。
(略)
今回の発砲の経緯について警察は次のように説明しています。
消防からの連絡を受けて、大宮東警察署の地域課に所属するいずれも20代の巡査部長と巡査が午後2時13分、現場に到着しました。
その際、【氏名削除】容疑者が刃渡り16センチの包丁を手に警察官2人に向かってきたため、2人が「包丁を捨てろ」と警告、巡査部長が威嚇のため上空に向かってけん銃を1発、発砲したということです。
鎌田容疑者はこのあとも何かことばを発しながら、包丁を持って近づいてきたため、警察官2人が「包丁を捨てろ。捨てないと撃つぞ」と再度、警告しました。
しかし、【氏名削除】容疑者が包丁を振り上げて数メートルの距離に近づき、襲いかかろうとしてきたため、警察官2人は足を狙って1発ずつ発砲し、このうちの1発が男の腹部にあたったということです。

ところで、世界の文明国では既に死刑制度は廃止が主流、といった話をすると、たちまち「死刑廃止国では代わりに現場射殺ガー」な人たちが湧いてくるのだが、そういう人たちは当然この事件も死刑代わりの現場射殺だと認めるよね?

日本は死刑存置国で、ガンガン執行もしてますが。(昨年1年間で15名処刑。)

しかも、包丁を持っていただけでまだ誰も殺しても傷つけてもいない高齢者をいきなり撃ち殺してしまったわけですが。

まさか、死刑廃止国での射殺は法手続き抜きの即決処刑だが、日本での射殺は正当防衛で問題ないとか、そんな恥ずかしいダブスタは言わないよね?

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