読む・考える・書く

マスコミやネットにあふれる偏向情報に流されないためのオルタナティブな情報を届けます。

米軍側から見たレイテ沖海戦はまったく様相が違っていた

弱小部隊だった「タフィー3」 1944年10月、フィリピン奪還を目指して殺到する米軍機動部隊とこれを防ごうとする日本軍連合艦隊が激突したレイテ沖海戦。 日本側では、航空支援のない連合艦隊が多数の米軍機による激しい攻撃にさらされ、武蔵をはじめ多くの…

『ベイジン』に騙された

真山仁の小説に『ベイジン』というのがある。(注:「ベイジン」は「北京」の中国語読み) この小説は、まず週刊東洋経済に連載され、2008年に単行本が発売された。私はこれを連載時に読んでいた。 主人公は日本人原発技術者の「田嶋」。彼は、中国が北京オ…

「血が出るほど唇を噛み」というウヨ的騙しのテクニック

「僕の曾祖父の祖父」がインパール作戦で艦砲射撃w このウヨ氏によると、自分の「曾祖父の祖父」が、インパール作戦の際に巡洋艦から艦砲射撃を行ったという。 さんざん突っ込まれているこれ、140字のなかに、きっちり「乗組員は血が出るほど唇を噛み号泣し…

鬼舞辻無惨のモデルが平将門だとか適当なことを言うのはやめてほしい

『鬼滅の刃』における究極の敵、鬼の始祖である「鬼舞辻無惨」には、果たしてモデルとなった人物がいるのか。いるとしたらそれは誰なのか。 本来作者でなければ答えられない質問だが、こういうメガヒット作の常で、いろんな人が推測でいろんなことを言ってい…

現実の世界では鬼の側が刃を振るって罪なき人々の首を斬っていたことくらいは知っておいたほうがいい

『鬼滅の刃』では、鬼殺隊の剣士たちがさまざまな技を繰り出して鬼の首を斬っている。鬼を殺すには、日光に晒すか、太陽の力が宿る特別な日本刀である「日輪刀」で首を斬り落とすしかない、という設定だからだ。 この作品で描かれた戦いの様相が、日中戦争で…

この国で特大ヒットするマンガ・アニメを楽しむには近現代史へのまともな認識などあってはならないのだ、ということがわかってきた。

『この世界の片隅に』に続いて、完全に「国民的マンガ・アニメ」の地位を確立したと言える『鬼滅の刃』。 しかしこの作品も、ナショナリズムを煽っているとまでは言えないまでも、その設定・構成にはかなり危ういものを感じさせる。 読んでみてまず最初に引…

コロナ禍で日本は二度目の脱亜入欧を果たすのか?

新型コロナウイルス肺炎が猖獗を極めている欧米諸国と違って、東アジアでは未だに解明されていない(ファクターXとか謎々効果とか呼ばれている)何らかの要因によって感染率が低く抑えられてきた。しかし、丸々1年にわたってロクな感染防止策を取らずに来…