読む・考える・書く

マスコミやネットにあふれる偏向情報に流されないためのオルタナティブな情報を届けます。

伊吹文明、自助努力を憲法が課しているという驚くべき謬論を吐く

菅義偉は、自民党総裁選への立候補を表明した9月2日、NHKのニュース番組に出演して「(総裁になったら)どんな国にしたいか」と聞かれ、「自助・共助・公助」と答えた。[1] アナウンサー:「まず、菅さんが自民党総裁になったら『どんな国にしたいか』書い…

中曽根は最低だったがその葬儀に弔意を強要する菅義偉はもっと最低

中曽根康弘元総理の内閣・自民党合同葬に、政府は9600万円もの税金を支出するのだそうだ。さぞかし立派な仕事をした偉大な人物だったのだろう。 部下のために慰安所を作ってやったと自慢していた中曽根 中曽根のやった仕事といえば、まず想起すべきはインド…

いろいろ引っかかるところが多すぎる『インターステラー』

最新作『TENET』の公開に合わせて、クリストファー・ノーラン監督の前作『インターステラー』がAmazon Primeで見られるようになっているので改めて見直したのだが、どうも科学考証的に引っかかるところが多すぎて素直に楽しめない。 一般的には、SF映画の設…

ホリエモンと餃子店との争いは「どっちもどっち」ではない

今回のホリエモンと餃子店とのトラブルについて、ネット上には「どっちもどっち」とか「店側がブログで書いた反論がひどい」といった意見が散見されるが、それは違うと思う。なので、前回記事にいくつか補足しておくことにする。 まず、コロナ対策としてのマ…

【これはひどい】堀江貴文に煽られた連中が真っ当な餃子店を休業に追い込んだ

ホリエモンこと堀江貴文のFacebookを見ると、だいたい食い物関係の企画だのイベントだのの話ばかり書いているのだが、ここに9月22日、尾道の餃子店で連れがマスクをしていなかったために入店を拒否されたと非難するエントリーがアップされた。 堀江はこの店…

はすみさん、焦る気持ちもわかりますが、ある意味あなたのほうが伊藤詩織さんより有名ですよ。

テニスの大坂なおみ選手とともに、ジャーナリストの伊藤詩織さんが、米TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。 伊藤さんの紹介文を、社会学者の上野千鶴子東大名誉教授が書いている。 time.com (2020/9/22) Shiori Ito has forever changed li…

飢えていなくても人肉を食った日本軍

日本軍によるエクソ・カニバリズム「父島事件」 文春オンラインに、アメリカ人捕虜を殺してその肉を食べた、小笠原諸島父島での事件を取り上げた記事が掲載されている。[1][2] ガダルカナル、インパール、フィリピンなど、拙劣な作戦計画のために補給を絶た…

沖縄で米軍の捕虜になった日本兵の悔恨

8月15日の東京新聞に、沖縄戦で米軍の捕虜となった元日本兵のインタビュー記事が載っていた。[1] 戦地で見た地獄絵図が、今もまぶたに焼き付いている。群馬県伊勢崎市の栗原夏雄さん(九九)は日中戦争で、軍命に従い捕虜を拷問し、銃殺した。沖縄戦では米…

朝鮮植民地支配を正当化するネトウヨの考え方は性犯罪加害者を擁護する連中とそっくり

あまりにも秀逸なツイートだったのでメモ。 植民地なんかじゃない!て言う人たち、性犯罪者と考え方がそっくりで怖い。・本人が望んだ・無防備なのが悪い・途中で抵抗しなくなったから合意だ・良い思いもしたんだろう・自分がやらなきゃ他の奴がやってたヤバ…

『ひろしまタイムライン』シュンのツイートは記録と空想の最悪の混合物

前回記事ではシュン@ひろしまタイムラインの8月20日のツイートを取り上げたが、このアカウントは6月16日にも悪質な差別扇動ツイートを行っている。 【1945年6月16日】本日は朝早くから広島駅に集合した。どこかに動員に行くようだが、行き先が告げられて…

軍国少年目線で朝鮮人差別を扇動したNHK『ひろしまタイムライン』

「ひろしまタイムライン」炎上 NHKが「原爆被害を伝えるため」として運用しているツイッター「ひろしまタイムライン」が炎上している。アカウントは三つあるのだが、問題となっているのは当時13歳の中学1年生だった新井俊一郎氏の日記をもとにつぶやいてい…

憲兵までゆるふわ化してしまった『この世界の片隅に』

『この世界の片隅に』で太極旗シーン以上に問題なのが、憲兵が出てくるエピソードだ。この話は以前にも一度取り上げているので内容が一部重複するが、改めて問題点を整理してみることにする。なお、このエピソードに関しては原作マンガとアニメ版に大きな違…

『この世界の片隅に』は日本の加害者性を表現した作品と言えるのだろうか?

アニメ版ではなく原作マンガについての話なのだが、植松青児氏が『この世界の片隅に』を、日本の戦争を加害と被害が錯綜した物語として「語り直す」作品として評価していた。 ヒロシマ・ナガサキをはじめ、戦後日本で「戦争」を描く場合、その被害の悲惨さに…

『この世界の片隅に』の太極旗シーンに感じる違和感を整理してみた

『この世界の片隅に』でとりわけ違和感を感じるシーンとして、8.15の玉音放送を聞いたあと、すずが翻る太極旗を見てはっと何かを悟り、泣き崩れる場面がある。 こうの史代の原作マンガでは、すずは「暴力で従えとったいう事か」「じゃけえ暴力に屈するいう事…

地獄島(軍艦島)で酷使されたうえ、長崎で被爆させられた強制連行被害者たち

徐正雨(ソ・ジョンウ)さんは、1943年、わずか14歳で日本に強制連行され、監獄島とも地獄島とも呼ばれた三菱鉱業高島炭鉱端島坑(軍艦島)に送り込まれた。軍艦島での体験についての徐さんの証言の一部を、以下の記事で紹介している。 その後、続発する坑内…

日経、さらっと「ゴボウ」「お灸」戦犯デマを拡散

BC級戦犯裁判に関する2大デマと言うべき「ゴボウ」と「お灸」だが、日経新聞と日経BPが共同運営するサイト「NIKKEY STYLE」にこれが載っているのを見つけてしまった。『こまつ座「闇に咲く花」 戦争責任の矛盾突きつける井上ひさし作品』という演劇評記事だ…

「捕虜をお灸で治療したら戦犯にされた」も都市伝説

戦後のBC級戦犯裁判に関して日本人の間に広く流布している物語が二つある。 一つは、「栄養不良に苦しむ捕虜に親切心からゴボウを食べさせてあげたのに、木の根を食わせた虐待だとして戦犯にされた」というもので、1958年のTVドラマ『私は貝になりたい』(翌…

民間人が私有地内に置いただけの「土下座像」に何の問題があるのか

韓国内のとある植物園に置かれている「土下座像」について、菅官房長官が会見でブチ切れて見せていた。 【「土下座像」に菅官房長官が不快感】韓国にある民営の植物園が、慰安婦問題を象徴する少女像にひざまづいて謝罪する安倍首相を模した像を設置している…

RADWIMPS野田洋次郎が今度はレーベンスボルン並みの優生思想を吐露

野田洋次郎といえば、以前「HINOMARU」とかいう「愛国」ソングを作ってその底の浅いウヨっぷりを披露していたが、今度はこれである。 前も話したかもだけど大谷翔平選手や藤井聡太棋士や芦田愛菜さんみたいなお化け遺伝子を持つ人たちの配偶者はもう国家プロ…

『私は貝になりたい』―― 戦後日本人の被害者意識を正当化した「不朽の名作」

『私は貝になりたい』は、1958年にラジオ東京テレビ(現在のTBS)がテレビドラマとして制作し、芸術祭文部大臣賞を受賞するなど、テレビドラマの名作として高く評価された作品だ。続いて翌年にはドラマ版と同じ橋本忍の監督により映画化もされている。 ドラ…

【映画】エクス・マキナ ― まあ、「強いAI」が実現したらこうなるよね、というお話

スタッフ・キャストなど 監督・脚本:アレックス・ガーランド ケイレブ:ドーナル・グリーソン エヴァ:アリシア・ヴィカンダー ネイサン:オスカー・アイザック キョウコ:ソノヤ・ミズノ あらすじ 世界最大の検索サービス企業ブルーブック社でプログラマー…

嘘つくな!もやウィン: 第4話 国会の議論

自民党の「もやウィン」改憲マンガ、第4話の「国会の議論」では、改憲したい項目として、以下の4つを示している。 しかし、第3話で自分で言っていたように日本国憲法の平和主義を厳守して「外国との争いが起きても平和的に解決する」のなら「自衛隊の明記…

嘘つくな!もやウィン: 第3話 3つの柱

自民党の「もやウィン」改憲マンガ、第3話の「3つの柱」では、日本国憲法の三大原則である「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」を取り上げている。 で、何を言うのかと思ったら、これらは「絶対に変えない」「変えてはいけない」と言うのだ。 だ…

嘘つくな!もやウィン: 第2話 憲法とは

自民党の「もやウィン」改憲マンガ、第2話の「憲法とは」になると、更にトンデモの度を増している。 もやウィンはまず、いわゆる聖徳太子の十七条憲法を「憲法と似たようなもの」だと言い出す。 いやいや、全然違うだろう。 十七条憲法と近代国家の憲法が似…

嘘つくな!もやウィン: 第1話 進化論

自民党が最近、「もやウィン」とかいうゆるキャラ?を使った改憲プロパガンダマンガを拡散している。 1話目では、ダーウィンが言ったと称するセリフを引用して、「生き残るには変化が必要」→「だから改憲が必要」と、強引すぎる滅茶苦茶な論理を展開。 しか…

軍艦島での朝鮮人徴用工への差別と虐待

歴史的事実を否定する「産業遺産情報センター」 世界文化遺産に登録された軍艦島(端島)などの解説を行う施設「産業遺産情報センター」が15日から一般公開された。しかし、懸念されてきたとおり、朝鮮人徴用工への差別や虐待はなかったとする展示内容になっ…

救命より命の選別を優先するような者たちは医療の場から去れ

毎日新聞(6/6)に、「高齢の患者が集中治療を若者に譲ることを想定した意思カード」の話が載っていた。 mainichi.jp 新型コロナウイルス感染症を巡り、高齢の患者が集中治療を若者に譲ることを想定した意思カードに注目が集まっている。公開したのは、循環…

東南アジアの「親日」ももうすぐ終わり。ネトウヨは震えて待て。

大学生の娘を持つウヨ親が、課題の練習問題を読んで震えている。 以下が、ウヨ親が怖くてたまらないらしい課題の内容。 (1)以下の文章を100字以内で要約せよ。 インドネシアはオランダの植民地だったことで知られるが、日本も1942年から1945年までイン…

言葉の暴力は人を殺す

女子プロレスラーの木村花さん(22)が23日に死亡していたことが報じられた。SNSでの誹謗中傷に追い詰められた末の自死だという。 www.nikkei.com 捜査関係者によると、室内には母親らに宛てて「ごめんね。産んでくれてありがとう」などと、謝罪や感謝の気持…

大真面目な「皇位の安定継承」議論が面白くだらない

いま東京新聞で、「代替わり考 皇位の安定継承」と題して、「皇室の歴史や法制度に詳しい識者の意見」が紹介されている。男系男子の皇族のみが皇位を継承できるとする現在の皇室典範のままだと、「将来は安定的な皇位継承が危ぶまれ、天皇家と三つの宮家は後…