東京都の表現規制条例改正案の可決後、石原都知事はこんなことを語っている。
性描写漫画販売規制 東京都の条例改正案が可決、成立 (Asahi.com)
(中略)
可決を受け、日本雑誌協会など出版業界4団体でつくる出版倫理協議会は、「まともな議論もなく可決に至らせた行為は暴挙」と抗議する声明を発表した。「漫画・アニメの制作現場に混乱と不安が広がっている。今後も断固とした反対の姿勢を貫く」と訴えている。
一方、石原慎太郎知事は都議会終了後、報道陣に「(可決は)当たり前。日本人の良識だ」と述べた。大手出版社が来春の東京国際アニメフェア(実行委員長・石原知事)への参加拒否を表明していることには、「これ(条例改正)を理由に来ないなら来なくて結構だ。来る連中だけでやります」と話した。
自らが主催する東京国際アニメフェアについての発言だが、「来る連中」とは何事か。
多くの出版社が参加を拒否する中、それでも参加してくれる人々のことを「連中」呼ばわりである。
人格は、こういう何気ない一言の中にこそよく表れる。主催者という立場でありながら、この男がフェア参加者をどれほど見下し、侮蔑しているかがよく分かる発言だ。