福島第一、第二原発では、おそらく最悪の事態を防ぐためのぎりぎりの攻防が続いているのだろう。
福島第一原発1号機では、中央制御室でさえその放射線量が通常の約1千倍に達しているというのだから、手作業で原子炉の圧力を抜こうとしている作業現場がどのような状態になっているか、想像するのも恐ろしいほどだ。
今はその必死の作業が成功することを祈るしかないが、地震多発国日本に原発という超危険施設を大量に作り続けてきた行政と電力会社の罪はいくら非難してもし足りない。
ここで、原子力関連法令のうち、事故・災害時の対応を規定する法令を改正することを提案する。
改正とはつまり、放射能漏れを伴うような重大事故が発生した場合、その原発を運営する電力会社の社長を始めとする役員全員が、事故現場において一作業員として対策作業に従事することを義務付けるものだ。もちろん、対策が完了するまで現場を離れることは許さない。ついでに、その原発の許認可に関わった官僚にも同じことを義務付けるべきだろう。
我が身に直接関わることとなれば、多少は原発の安全性について真剣に考えるようになるだろうか。
それとも、今以上に隠蔽体質に磨きがかかるだけか?