テレビで流され続けている「日本は一つのチームなんです」というCMは、見るたびに不愉快になる。
いつから私は、東電や原子力安全・保安院、経産省の官僚や原発推進の御用学者といった連中と、同じチームの仲間にされたのだろうか。
冗談じゃない。あんな連中と一緒にされるのは願い下げである。
加害者である東電と、現にいま福島第一原発の周辺地域で放射能の危険と生活手段の破壊にさらされている人々が「同じチームの仲間」とされることの醜悪さは、ちょっと考えてみれば明らかだろう。
こんなCMを作り、公共の電波で流す人々の神経を疑う。
ところで、こうした「公共広告」を製作・配信しているACジャパンの役員には、東電をはじめ、原発を抱える電力会社の関係者がしっかり入っている。
理 事 | 千葉 昭 | 四国電力株式会社 取締役社長 |
理 事 | 西澤 俊夫 | 東京電力株式会社 常務取締役 |
理 事 | 原田 正人 | 中部電力株式会社 常務執行役員 |
理 事 | 深堀 慶憲 | 九州電力株式会社 代表取締役副社長 |
理 事 | 向井 利明 | 関西電力株式会社 取締役副社長 |
理 事 | 山下 隆 | 中国電力株式会社 取締役社長 |
それどころか、メディア企業を除けば電力会社からの理事の数は突出している。
何のことはない、これは原発を推進してきた側のお手盛りによる、責任回避キャンペーン広告なのだ。
戦後における「一億総懺悔」と同じ手口である。