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「風評被害」にまた主婦からダメ出し

続けてもう一つ、東京新聞の読者投稿(6/23)から。

今回は36歳の主婦の方。

 

安全神話も風評の一つ

 

 先日の投稿に、スーパーでの食品の放射線量計は風評被害に拍車をかける行為で必要ないとの意見が載ったが、私は反対だ。「風評被害」とは、間違った情報をもととして拡大していくウワサ。

 パニックを恐れてなのか、重要な情報は後回しにして、とにかく「安心、安全」ばかりを強調するやり方を私はまったく信用しない。本当に安全な食品なら、数値を測っても測らなくても、堂々と売ることができるはずでは。

 ー私だって出荷元の方々が丹精込めて育てた野菜などを以前のように買って食べたいが、そういった「心」の部分と汚染の真実は別だと思う。

 根拠のない「安全神話」も立派な風評被害の一つである。

 

この国の政府はいつだって、言葉をねじ曲げることで「国民」をコントロールしてきた。

風評被害」とは本来、事実に基づかない噂やデマによってモノが売れないなどの被害を被ることを意味する。

しかし、放射性物質による食品汚染は事実であり、これは実害そのものだ。

 

実害を「風評被害」と言い換えることによって事実の隠蔽と問題のすり替え(責任転嫁)を図っているというのが、現在進行しつつある事態だ。

 

パニックを恐れてのことと言われているが、事実を教えればパニックになるなどというのは、政府が市民を信用していない証拠。

市民を信用せず、「知らしむべからず、依らしむべし」で、都合のいい情報だけを与えてコントロールしようとする。そんな政府が信頼に値するはずがない。