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共謀罪に賛成しようとしている議員たちへの戦争体験者からの問いかけ

戦争体験世代(81歳)の女性が昨日の東京新聞に投稿していた内容をメモ。

法案の危険性 歴史に学んで

 「共謀罪」法案に賛成議員に問いたいです。
 小林多喜二について教えください。多喜二は、どんな理由で逮捕され、拷問死させられたのですか?
 横浜事件について教えてください。懇親目的の旅行の写真だけで、何故警官が逮捕、拷問したのですか? 軍機保護法違反容疑で逮捕されたレーン・宮沢事件をご存じでしたか?
 治安維持法の立法時は、一般市民は対象外との建前でした。「共謀罪」法案の建前も同様らしい。現実の結果はどうなるとお思いですか? 教えてください。
 法案について学ぶうちに、戦後にもいろいろあったことに思い当たりました。国策捜査、不当逮捕、自白強要、冤罪…。松本サリン事件、厚生労働省元局長事件、志布志事件も選挙のたびに考えさせられます。法案審議には、歴史に学び、慎重な上にも慎重な論議を深めてください。

与党議員たちは、自分たちがどのような法律を成立させようとしているか、分かっているのか?

共謀罪のない現在でさえ不当逮捕による長期勾留や自白強要が横行しているというのに、この国の前近代的警察に、誰でも好き勝手に監視・盗聴し、捜査できる権限など与えたらどうなるか、分かっているのか?

そんなに、世紀の悪法を成立させた愚か者として歴史に名を刻みたいのか?

共謀罪が成立したら引き起こされることになるあらゆる悲劇の責任は、すべてあなたたちにある。今からでもまだ遅くはない。考え直せ。

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