■ 2TBのHDDが死亡
先日、自宅のHDD(WD20RAX)1台がお亡くなりになった。
と言っても、バックアップドライブとして使っていたものなので、実質的な被害はない。
もともとS.M.A.R.T.情報に怪しげなところがあったためバックアップ用に使っていたのだが、それでも5年以上保ったのだから立派なほうだろう。しかし、ずっと変化がなかったS.M.A.R.T.の数値が徐々に悪化し始め、亡くなる一週間ほど前からはカリカリ音がするようになっていた。HDDがカリカリ言い出したら、ほどなくしてアクセス不能になるものと覚悟しなければならない。
バックアップドライブなしでは困るので、さっそく代わりのHDDを購入。今回はWD40EZRZ-RT2(WD Blue 4TB 5400rpm)にしてみた。
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ちなみに、CrystalDiskInfoのような、S.M.A.R.T.情報に基づいてディスクの健康状態を監視してくれるソフトはやはり入れておいたほうがいい。これで状態が「正常」と表示されている間は、とりあえず安心できる。
■ 何をバックアップすべきか
あらためて言うまでもないことだが、しっかりバックアップをとっておくことはとても大事だ。しかし、やみくもに何でもバックアップすればいいというものでもない。ここでも優先順位を考えなければならない。
個人ユーザにとって一番大事なのは、自分で書いた文章や撮影した写真・動画などの、自分自身が作り出したデータだろう。これらは、一度失われたら二度と取り戻すことができない。何年もの間撮りためてきた家族のアルバムが消えてしまったら、そのダメージは甚大だ。また、GmailのようなWebメールではなくローカルにメールデータを持っているなら、これも重要。
私の場合、自炊などにより蓄積してきた各種資料の電子化データもこれらと同程度に重要なものだ。こちらは必ずしも「二度と取り戻せない」ものではないが、再度入力する手間と費用を考えると、とても一からやり直す気にはなれない。
その次は、各種ウェブサービスのIDとパスワードなど。データ量としてはわずかなものだが、なくなると大変面倒なことになる。
一方、OSやアプリ等は消えても再インストールすれば復元できるので、上記の各種データに比べれば重要度は低い。とはいえOSから全部インストールし直すとなると一日仕事になってしまうので、問題なく動いている状態で一度システムドライブのイメージを作成しておくとよい。(その方法についてはこちらのサイトなど参照。)
■ どこに、どうやってバックアップするか
パソコン本体に何かあっても大丈夫なように、バックアップは外付けドライブやNASに格納しておくというのが基本のキだ。
バックアップに使うツールとしては、Windows10の場合、標準で搭載されている「ファイル履歴」という強力な機能がある。デフォルトでは無効になっているが、有効化しておけばバックグラウンドで自動的に指定ドライブにバックアップしておいてくれる上、ファイルに変更を加えた場合にはその変更履歴も記録され、以前のバージョンを指定して復元することもできるという優れものだ。
しかし、実際にやってみると、なぜかまったくバックアップされない、というケースが多々あるようで、実は私も試してみたのだがダメだった。
バックアップされない原因としては、「一つのフォルダの中に全角と半角の違い以外は同名のファイルが含まれている場合」などいくつかパターンがあるようだが、膨大なファイル群の中からそんなケースを洗い出すのは大変だし、これでは使えない。
というわけで、私は定番のフリーソフト「BunBackup」を使っている。
これは、バックアップ元とバックアップ先のフォルダ内容を比較して、追加・変更のあったファイルだけをコピーすることで効率的なバックアップができるソフトで、「ファイル履歴」同様の世代管理や、スケジュールに従った自動バックアップなど、個人で使うには十分以上の機能を備えている。
これらのツールを使って定期的にバックアップしておけば万全なようにも思えるが、せっかくこまめにバックアップをとっていても、地震や津波、火災などでドライブごと失われてしまったらどうにもならない。なのでダメ押しとして、クラウドへのオンラインバックアップもやはりやっておきたい。
Windows標準のOneDriveやDropbox、Google Drive等を利用する手もあるが、無料で使える容量には5~15GB程度と制限がある。私の場合、300GB程度必要なのでこれでは足りず、バックアップ専用サービスであるBackblazeを使っている。
Backblazeは月額5ドル(または年額50ドル)で容量無制限のオンライン・バックアップができ、同種のサービスの中でもリーズナブルなものだと思う。初回のバックアップにはかなり時間がかかる(私の場合は一週間ほどかかったように記憶している)が、それが終われば追加・更新されたファイルを自動で随時バックアップしてくれる。復元時のバージョン指定(世代管理)も可能である。
また、面白いことに、Backblazeは自社でデータ保管に用いているHDDの機種別故障率レポートを四半期ごとに公開している。たとえば2017年3Q(7/1~9/30)のレポートはこんな感じ。これはバックアップ用HDDを選ぶときの良い参考になる。
さて、これだけやっておけば、もう何があっても大丈夫・・・かな?w
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