森友問題で重ねてきた嘘が次々に暴かれ、安倍政権が窮地に追い込まれる中、オウム真理教関連事件での確定死刑囚7名が、収容先の東京拘置所から他のいくつかの施設に移送された。
法務省は15日、オウム真理教による一連の事件で死刑が確定した13人のうち7人を東京拘置所から他の施設に移送したと正式に発表した。「適切に処遇し、共犯分離を図るのが目的」と説明した。
法務省はこう言っているが、明らかに執行準備が目的だろう。
死刑囚は東京拘置所に収容されていましたが、関係者によりますと、7人の死刑囚が移送されたということです。(略)死刑囚7人の移送先は、仙台拘置支所に1人、名古屋拘置所に2人、大阪拘置所に2人、広島拘置所に1人、福岡拘置所に1人で、いずれも死刑を執行する施設があります。
オウム真理教を巡っては、全ての刑事裁判が終結していて、死刑囚が分散して収容されたことは、死刑執行に向けた準備の一環とみられます。今後は、いつ死刑が執行されるのかが焦点となります。
来週中と言われている佐川元国税庁長官の証人喚問にタイミングを合わせるとも、あるいは地下鉄サリン事件が発生した日である3月20日に執行するとも言われている。もちろん、死刑執行のニュースがマスコミを席巻して公文書改ざん問題への注目が薄れるのを狙ってのことだろう。
地下鉄サリン事件の発生日、3月20日に、オウム関係死刑囚に対して、一斉に死刑執行ではないか。
— 落合洋司 Yoji Ochiai (@yjochi) 2018年3月14日
佐川証人喚問の日にオウムの死刑があるのではという噂がある。
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2018年3月14日
安倍の祖父の岸信介は東条英機らがそろって死刑になった日に巣鴨プリズンから出てきた。https://t.co/hlGG7qNhJN
私はそもそも死刑という刑罰自体に反対だが、死刑制度の是非をとりあえず置いておくとしても、人間の命を政治的目くらましや人気取りのために利用するような蛮行を許してはならない。
マスコミと大衆の耳目を森友改竄事件逸らすためにオウムの処刑がはじまるのだろう。このときのために獄中で生かされてきたようなもの。⇒ オウム死刑囚 他の拘置所移送 | 2018/3/14(水) - Yahoo!ニュース https://t.co/WFbkDNNuyn @YahooNewsTopics
— 紅蓮#WeToo (@nagunemiu) 2018年3月13日
逆に言うと今のような権力にとっての緊急事態に備えて死刑囚の命を弄べるようにキープしていたということでもある。これが権力にとっての死刑の意味や。
— ぽんきん (@pon_kin) 2018年3月14日
これでは、公開処刑を抑圧された大衆の不満をそらすためのガス抜きとして利用していた中世と何が違うのか。メディアはこのような見え透いた手に踊らされるのではなく、いまこのタイミングでオウム元幹部の死刑執行を行おうとする政権の狙いをこそ報道すべきだ。
【2018/3/17追記】
本記事のような指摘を「下衆の勘繰り」と見る向きもあるようだが、むしろ下衆の勘繰りで済んでくれれば望外の幸せと言える。
というより、そのような事態を現実化させないためにこそ、危機感を持って徹底的に疑い、警告の声を上げていくことが重要なのだ。
もしそれが事実なら、魂胆は、ワイドショーにはそっちをやってほしいってことだよね。オウム事件の歴史を振り返り、古い映像をひっぱりだして、松本サリン、地下鉄サリンを掘り返し、その現在の姿を見せ、死刑廃止論者と死刑推進論者に議論を戦わせ…。その裏で、ささっと証人喚問を終わらせたい。 https://t.co/pPxNoHSYz2
— kaz hagiwara(萩原 一彦) (@reservologic) 2018年3月15日
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