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雨乞い民主主義

時々行われる世論調査の結果などを見ると、安倍政権の個々の政策で、支持が不支持を上回っているものなど一つもない。

このこと自体は不思議でも何でもない。連中が推し進めている政策は、格差を広げ、貧しい者から奪って富裕層に与えるものばかりで、庶民大衆の暮らしを良くするものなど何一つないのだから。

不思議なのは、にもかかわらず、いざ選挙となると、自民党政権に苦しめられている被害者である大衆の多くがなぜか自民党に投票してしまうことだ。

平均的日本人というのは、自分が得をする政治をしてくれる政党・政治家を支持するという、シンプルな損得勘定すらできないバカなのか?

この点がどうしても分からない謎だったのだが、昨日TLに流れてきたこのツイートを見て、なるほどと納得させられてしまった。

日本人にとって、選挙とは雨乞いのようなものだったのだ。

願いを込めて支持票(お供え物)を投じれば、政府の偉い人がきっと聞いてくれる、という程度の感覚。恵みの雨を降らせてくれるよう神様にお願いするのと同じ。まさに雨乞い民主主義である。

謎の投票行動の理由は分かったが、分かったのは、日本人とは損得勘定のできないバカどころか、政治的には中世以前の無明の民だということだった。

ただのバカよりなお悪い。これでは絶望が深まるばかりだ。