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自衛官の子が「お父さんは憲法違反なの?」と泣くから改憲が必要という安倍の超絶バカ理論

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■ 安倍の与太話に合わせてまた資料を捏造するのか?

毎日のようにこういうバカげた話が流れてくるのでうんざりなのだが、皆が呆れ果ててもう何も言わない、という状況を作ることこそが安倍政権の狙いなのだろう。

FNN PRIME(2/13)

衆議院予算委員会では、憲法9条に自衛隊を明記する必要性をめぐり、安倍首相と野党議員が激論を交わした。

立憲民主党・本多平直衆院議員「(安倍首相が)下関の講演で、『お父さん憲法違反なの』と言われて、自衛官の息子さんが涙を浮かべていたという話をしているが、これは実話なのか」

安倍首相「実話であります」、「防衛省から聞いた話であります」

本多衆院議員「わたしの実感と違うんですよ。わたしは、小学校中学校とずっと自衛隊の駐屯地のそばで育ち、たくさん自衛官の息子さんがいて、こんな話が出たことがないんですよ」

安倍首相「本多議員は、わたしの言ったことはうそだと言っているんでしょ。それは非常に無礼な話ですよ。うそだって言ってるんでしょ、あなたは」、「本当だったらどうするんですか、これ」

本多衆院議員「いつどこで聞いたんですかって聞いてるんですよ。例え話なのか実話なのかと聞いただけじゃないですか」

安倍首相「こういう話をですね、わたしがうそ言うわけないじゃないですか

どうやらこの話、織田邦男という元航空自衛隊幹部(67歳)が、昔自分の息子(小学生)からそう言われたことがある、という話を何かに書いたのを安倍が読んで、さっそく改憲ネタに使い始めたらしい。

織田邦男:私も、息子が小学校でね、帰ってきて「お父さん、自衛隊って違憲なの?」って言われてショックを受けて、それをあるところに書いたら、それを最近安倍さんがそのフレーズを使うようになっちゃった(笑)

安倍は、いつどこでこの話を読んだのかなどとっくに忘れていて、信憑性を装うために「防衛省から聞いた」「資料を出す」などと口走ってしまったのだろう。いまごろ防衛省では必死でその「資料」を捏造しているのではないか。

■ そもそもこんな話が改憲の根拠になるなどあり得ない

だいたい、何十年か前に、ある自衛官が息子から「自衛隊は違憲なの?」と聞かれてショックを受けた、というだけの話が、改憲すべき理由になどなるはずがない。

この話で一番やばいのは、こんなネタで社会を分断しようとする大衆煽動者が権力を握っているという事実そのものだ。

■ 自衛官の家族を最も泣かせているのは安倍晋三

安倍は、自衛官の家族を泣かせるような違憲論は悪だと言いたいらしい。だがそれなら、自衛官の家族を最も泣かせているのは、自衛隊を日本の安全保障などとは何の関係もない危険な紛争地域に送り込んで海外派遣の既成事実を積み上げようとしている安倍晋三自身だろう。それも、将来自衛隊を米軍の下請けとして実戦に参加させるためにだ。

この男に改憲など許せば、いずれ必ず多数の自衛隊員が戦死し、その遺体を前に家族が泣き崩れる日が来るだろう。

備考:南スーダンに自衛隊を派遣したのは民主党政権だ、とか言う人が出てきそうなので付言しておくと、2013年の内戦勃発後も自衛隊を撤退させず、何度も派遣期間を延長して隊員を危険に晒し続け、しかもその状況を記録した日報の存在を隠蔽して危険はなかったと嘘をついたのは安倍政権である。

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