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【首里城焼失】悲劇に沈む沖縄をフェイクでバッシングする右派とは何なのか

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毎度のことだが、沖縄のこととなると、右派はこういうミスリーディングを仕掛けてくる。

■ 県が要請しなかったせいで消火に陸自ヘリが使われなかった?

これだけ読むと、あたかも沖縄県が自衛隊に派遣を要請しなかったためにヘリが投入されず、消火活動に支障をきたしたみたいだが、実際にはそんな状況ではなかった。

www.sankei.com

 消火活動を心配そうに見守った住民からは「なぜ自衛隊のヘリコプターを使わないのか」と不満の声も上がった。平成23年の東京電力福島第1原発の際には、陸上自衛隊のCH47大型ヘリコプターが上空から海水を投下している。那覇市には陸自第15旅団が駐屯し、CH47も配備しているだけに、これを活用できなかったのかというわけだ。
 陸自ヘリが消火活動に参加するためには沖縄県が災害派遣要請を行う必要があるが、県防災危機管理課は要請を検討しなかったという。担当者は「ヘリでの消火活動は数トンの重さの水を落とすので、周辺への影響もある。都市部ではヘリによる消火活動はできない」と説明する。
 15旅団も同様の理由で、CH47を派遣を検討はしなかったという。陸自幹部は「水を運ぶバケットはフックをかけるだけで、固定しているわけではない。これが外れて周辺市街地に落下するリスクがある」と語る。ヘリによる消火活動が有効なのは、福島第1原発事故のようなケースや森林火災などに限られるという。

陸自自身が認めているとおり、今回のような都市部での火災に陸自ヘリは使えない。県が派遣を要請しなかったのは当然のことに過ぎない。

きちんと記事本文を読めばわかるのだが、ツイートだけ読んでもそれは分からない。しかしウヨは本文など読まず、脊髄反射で噴き上がる。右派週刊誌が記事の内容とは大きくずれた扇情的見出しをつけて、それが電車内の中吊り広告となって発行部数をはるかに上回る影響力を発揮するのと同じ手口だ。

■ 首里城が燃えているというのに玉城知事は韓国に行った?

こちらは一見ニュースサイト風のネトウヨまとめサイト「Share News Japan」。まるで首里城が燃えている最中に玉城知事が観光セールスのため韓国に出かけたかのように誤解させる記事を載せている。タイトルだけでなく記事の中身もそうなのだから、こちらはさらに悪質だ。

snjpn.net

沖縄県経済界が訪韓ミッションツアー 玉城知事もトップセールスへ

(略)

▼関連ニュース

玉城デニー プロフィール

(略)

twitterの反応

(略)

▼ネット上のコメント

・首里城より韓国‼️

・貴重な観光資源の消失を目にしてもお出かけですかい(-_-;)

・与党がこれやったら首里城燃えたのに?って散々叩かれるのにな

・世界遺産が燃えてるんやで?

・観光の柱とも言える首里城が無くなってる今韓国になんて言ってる場合じゃないだろう。

・いつから外相になったの?

・タイミング悪すぎだろ

記事をよーく読めば、知事が韓国に出かけたのは「火災発生の前日」であることは分かるようになっているのだが、もちろんウヨはそんな細かいことには気が付かないし、記事もそれを見越して書かれている。

だいたい、このタイミングで玉城知事が訪韓したのは、安倍政権の韓国敵視政策のとばっちりで韓国から沖縄を訪れる観光客まで減ってしまったことへの対策のためではないか。

トップの安倍から末端のネトウヨまで、この国のウヨはクズ揃いと言うしかない。

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