韓国内のとある植物園に置かれている「土下座像」について、菅官房長官が会見でブチ切れて見せていた。
【「土下座像」に菅官房長官が不快感】
— 日テレNEWS / 日本テレビのニュース・速報 (@news24ntv) July 28, 2020
韓国にある民営の植物園が、慰安婦問題を象徴する少女像にひざまづいて謝罪する安倍首相を模した像を設置していることについて、菅官房長官は「国際儀礼上、許されない」などと強い不快感を示しました。 pic.twitter.com/VeL9wiReyU
菅はさらに、この件が「日韓関係に決定的な影響を与えることになる」とまで言っている。
だが、この像は韓国の一民間人が自分の運営する植物園の中に置いたものに過ぎず、韓国政府も自治体も一切関与していない。像が失礼だとか下品だという批判はあるとしても、表現の自由の範囲内だろう。
だいたい、一民間人が私有地内に置いただけのこの像が「国際儀礼上、許されない」というのなら、公共交通機関である電車内の中吊り広告にあふれるヘイト表現や、書店の店頭に積まれた嫌韓嫌中本の山など、もっと許されないだろう。
→「国際儀礼上、許されない」ちゅうのはこれのことか pic.twitter.com/Na7UPXs2Ly
— ワイド師匠 (@feedback515) July 29, 2020
— mold (@lautream) July 31, 2020
とりわけ問題なのはこれ。(画像出典:悟空出版)
日本の場合、よりによって元駐韓全権大使が「なぜ今文在寅なのか」というコピーの『韓国人に生まれなくて良かった』、さらに『文在寅という災厄』とかいう醜い題名の本でベストセラーに名を連ね、茶の間にも頻繁に登場したんですが、あっちは外交儀礼に反しない? 私は本当に情けなかったんですが。 https://t.co/vAFbvAjFRC
— 吉方べき (@tabisaki) July 28, 2020
武藤正敏は「在大韓民国特命全権大使」という、韓国に対して日本政府を代表する立場にいる外交官だったし、韓国政府から勲章まで授与されている。「元」とはいえそんな人物がこんなヘイト本を出していることについて、菅は外交儀礼上何か言うべきことがあるのではないか。
まあ、菅はこの件を目くらましとして大失敗が明らかになりつつある「GoToトラベル」から「普通の日本人」たちの目をそらさせたいのだろうが、更に情けないのは野党である立憲民主党や国民民主党がこのプロパガンダにまんまと乗せられていることだ。
韓国が絡むと政治のイロハが吹っ飛ぶのはなんなんだ…。韓国の民間人がやってる事を国を跨いで抗議して、韓国政府に撤去させる気なの?これこそ表現の自由に対する国家の介入でしょう。本当に正気を保ってるのかこの人ら…。 https://t.co/hBzZoeFUsj
— ameta (@ameta_amiot) July 29, 2020
このざま。彼ら、本当に野党なの? https://t.co/qsbc6Vedcm
— ぽいんテール(政治垢) (@Politicsac) July 28, 2020
彼らが安倍政権の尻馬に乗って韓国に「強く出て」みせたところで支持率が上がることなどあり得ない。本来の支持者があきれて去っていくだけだろう。政治センスからして最低だと言うほかない。
こういうのを見て、立憲も韓国に強くいうようになったななどと、これまで自民や維新に投票していた人たちが感心して立憲に投票するようになるとでも思っているのだろうか。こんなしょうもないネタにダボハゼみたいに食いついて歴史修正の世論に媚びたところで、古い支持者を落胆させるだけだろうに。 https://t.co/sMAkdrZ7No
— じこぼう (@kinkuma0327) July 28, 2020
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