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民間人が私有地内に置いただけの「土下座像」に何の問題があるのか

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韓国内のとある植物園に置かれている「土下座像」について、菅官房長官が会見でブチ切れて見せていた。

菅はさらに、この件が「日韓関係に決定的な影響を与えることになる」とまで言っている

だが、この像は韓国の一民間人が自分の運営する植物園の中に置いたものに過ぎず、韓国政府も自治体も一切関与していない。像が失礼だとか下品だという批判はあるとしても、表現の自由の範囲内だろう。

だいたい、一民間人が私有地内に置いただけのこの像が「国際儀礼上、許されない」というのなら、公共交通機関である電車内の中吊り広告にあふれるヘイト表現や、書店の店頭に積まれた嫌韓嫌中本の山など、もっと許されないだろう。

とりわけ問題なのはこれ。(画像出典:悟空出版

武藤正敏は「在大韓民国特命全権大使」という、韓国に対して日本政府を代表する立場にいる外交官だったし、韓国政府から勲章まで授与されている。「元」とはいえそんな人物がこんなヘイト本を出していることについて、菅は外交儀礼上何か言うべきことがあるのではないか。

まあ、菅はこの件を目くらましとして大失敗が明らかになりつつある「GoToトラベル」から「普通の日本人」たちの目をそらさせたいのだろうが、更に情けないのは野党である立憲民主党や国民民主党がこのプロパガンダにまんまと乗せられていることだ。

彼らが安倍政権の尻馬に乗って韓国に「強く出て」みせたところで支持率が上がることなどあり得ない。本来の支持者があきれて去っていくだけだろう。政治センスからして最低だと言うほかない。


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