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ミンク1700万匹殺処分という衝撃

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今月4日、デンマーク政府は、新型コロナウイルスの新たな変異種が国内のミンク農場で発生し、この変異種による人間への感染(5件12人)が確認されたことから、早急に1700万匹の殺処分を行うと発表した。

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フレデリクセン首相は記者会見で、現状を「大変深刻だ」と表現。政府の報告書を引用し、変異種は人体の抗体をつくる力を弱め、現在開発が進められている新型ウイルスのワクチンの効果を失わせることがわかったと述べた。

「私たちには、自国民に対する大きな責任がある。変異種が確認されたいま、全世界に対するさらに大きな責任もある」

ミンクは1000以上の農場で殺処分される。警察トップは、「非常に大規模な取り組み」になると述べた。

ミンクをめぐっては7月、スペイン北東部アラゴン州のミンク農場で新型ウイルスの感染が確認されたことを受け、10万匹を殺処分した。オランダでもミンク農場で感染の流行が発生し、数万匹が殺処分となった。

現在、ミンク同士での感染が起こる方法や原因について、研究が進められている。

危険な変異種による感染拡大を防ぐためにはこの殺処分も必要なのだろうが、一気に1700万匹とは。

デンマークは世界最大のミンク毛皮の生産国なのだそうだが、それにしてもこの数字には衝撃を受けた。

もちろん、ミンクより遥かに多くの牛や豚や鶏が日々食用のために屠殺されてはいるだろう。しかし、食べるために殺すのは、肉食をするすべての動物が行うことであって、自然の摂理の一部と言える。

しかしこのミンクたちは、ただその毛皮を取るためだけに飼育され、殺されている。

その毛皮にしても、もっと保温性の優れた人工素材がいくらでもある今では、防寒のために必要だとは言えない。また、ファッションのためだというなら、ほとんど見分けのつかないフェイクファーがある。

いまやミンクやテンなどの高級毛皮は、ただ金持ちが高価な服を(というより、衣服に多額の金を払える自分を)見せびらかすために生産されていると言っていいのではないか。

そんなことのために動物たちを殺すのは罪だと思う。

ちなみに、私はヴィーガンではないし、美味しい肉を食べるのをやめられないが、動物を殺さずに生産できる培養肉が手軽に手に入るようになったら、そちらに切り替えようと思っている。