読む・考える・書く

マスコミやネットにあふれる偏向情報に流されないためのオルタナティブな情報を届けます。

菅(スガ)がまた見え見えの嘘

訪米した菅が、バイデンとの会談後の記者会見で、ロイター記者から「菅首相にも聞きたい」と断ったうえで「公衆衛生の専門家も疑問視する中で五輪を開催するのは無責任ではないか?」と質問されたのにこれを無視し、くっついてきた日本メディアの記者に次の質問をするよう促した。

これ自体大問題だが、菅はさらに帰国後の国会で、質問に答えなかったのはバイデンへの質問だと思ったからだ、と嘘をついた。

毎日新聞(4/20)

菅義偉首相は20日の衆院本会議で、16日(日本時間17日)の日米首脳会談後の共同記者会見で欧米メディアから受けた東京オリンピック・パラリンピックに関する質問に答えなかったことについて、「バイデン大統領への質問のみと認識してしまい、結果として回答漏れがあったことは事実」と説明した。立憲民主党の緑川貴士氏の質問に答えた。

これが嘘であることは菅の答弁自体から明白だ。

仮に、本人の言うとおり、これを「バイデン大統領への質問」だと菅が思っていたのだとしよう。

ならば菅は、この質問にバイデンが答えるのを待たなければならなかったはずだ。日米共同記者会見という場で、米国大統領の回答を待たずに菅が勝手に仕切って次の質問を要求するなど、失礼極まりない話だからだ。そんなことはあり得ない。

むしろ問題なのは、これを「菅が国会で嘘をついた」と、きちんと報道できない国内メディアのヘタレぶりのほうだろう。

嘘つき菅も、忖度メディアも、どちらも最低としか言いようがない。