千葉県在住の高校生17歳による東京新聞への投書(6/14)。
野党の震災対応に怒り
今回の内閣不信任案騒動について、僕は失望している。結局否決という結果に至った経緯についてもあきれているが、野党のKY(空気が読めない)ぶりにも、怒りすら覚える。
確かに菅首相の震災、特に原発事故においての対応は、まずいところがたくさんある。しかし、じゃあ誰が首相だったらベストの対応ができたというのだろう。まさに未曽有の災害・人災を、誰がうまく収めることができたのか。
そもそも、今は政権をめぐって争っている場合ではない。本当に被災者のことを考えているのならば、与野党一致団結して、事態の収束に取り組むべきではないのだろうか。二言目には、「被災者のために」という野党の目的は、自分たちの地位を取り戻したいだけにしか思えない。
そもそも、原発を推進してきた自民党の政策から起こった災害なのに、それに対しての説明・反省・謝罪が何一つないのなはなぜだろう。なぜ国民のために、その尻ぬぐいをしている与党に協力できないのだろう。
原発を推進してきた議員の皆さん、僕ら若者や子どもたちに、明るい、希望の持てる未来を、返してくれ。もしも時計の針を戻すことができるのならば、3・11以前に戻りたい。目に見えない放射能におびえながら暮らすフクシマの人たちは、なおさらだろう。
お金、名誉、そんなものがなんだ。外で元気に遊ぶ子どもたちの笑顔を返せ!「いままで」よりも「これから」が短い原発推進派の長老たちには、僕らの気持ちは分かりっこないのかもしれない。
「菅降ろし」に狂奔する自民党や一部与党勢力の正体が、17歳の高校生からすっかり見抜かれている。
菅のやってきたことは確かにダメダメだが、野田にしろ前原にしろ、後継候補として名前のあげられる連中など菅以下の最低最悪だし、反省のかけらもない自民党と大連立などしたら原発推進・消費増税・既得権益死守の従来路線に戻ってしまうことは火を見るより明らかだ。
だいたい、過去の過ちを真剣に反省することすらできない者たちに未来など作れるわけがないのだ。
さんざん過ちを重ねたあげく、ついに未曽有の大人災を引き起こして膨大な数の人々の生活を破壊し、子どもたちの未来を奪った。そんな政治屋連中がいまだに国会の議席を占拠し続けていることこそ、この国最大の不幸と言っていい。