歴史認識-南京大虐殺
都城23連隊兵士の陣中日記をめぐる騒動 先日、南京戦当時のカメラの値段について書いたが、話の発端となった朝日新聞の記事は、南京戦に従軍したある兵士が書いた陣中日記を紹介したものだ。 朝日新聞(1984年8月5日): 南京虐殺、現場の心情 宮崎で発見 …
当時カメラはそんなに高価だったのか? 歴史修正主義者たちは、遠い過去となった当時の生活事情を記憶している人がいなくなっていくのをいいことに、様々な屁理屈をこねて虐殺の事実を否定しようとする。 この話もその一つで、1984年に宮崎県で発見され、朝…
東中野修道の史料批判が立派? 自分はこんなに専門家の書籍や歴史資料を読んでいるし、厳密な史料批判のもとでマンガを描いているのだと小林よしのりは自慢する(BLOGOS 10/24)。確かに、歴史は歴史学者だけの専有物ではないし、史料批判で専門家の鼻を明か…
倉橋耕平氏をエセ学者呼ばわり 「反省のできない漫画家」小林よしのりが、ゴー宣を批判されてまたこんなことを書いている。 BLOGOS(10/24): 漫画家をなめてるエセ学者・倉橋耕平 今朝、10月24日の朝日新聞の「耕論」というページで、倉橋耕平という自称・…
南京大虐殺の最中にも日本兵が赤ん坊を串刺しにした事例があったよ、という記事を書いてTwitterでつぶやいたところ、さっそくクソリプが飛んできた。 半年ほど前、もっと多くの事例について書いたこちらの記事には反応がなかったので、恐らく記事タイトルに…
ネットではもっぱら「反日」中国のプロパガンダだ、でっち上げだと主張されている「日本兵が赤ん坊を銃剣で串刺しにした話」だが、中国でもフィリピンでも、実際にそういうことが行われた、という証言がいくつもある。 先日、そうした事例を集めて上の記事に…
今回のテーマは歴史修正主義との対決 前回番組への唯一の「反論」だった自衛発砲説 自衛発砲説のルーツを追跡し、戦犯逃れのために言い出された詭弁であることを立証 卑怯な弁明は被害者を二度殺す行為 今回のテーマは歴史修正主義との対決 前回の『南京事件…
「虐殺の“ギャ”の字もない」従軍記者座談会? 従軍記者たちの座談会発言と戦後の回想 座談会での記者たちの発言 足立和雄記者の回想 今井正剛記者の回想 右翼雑誌の編集者にプライドはないのか? 「虐殺の“ギャ”の字もない」従軍記者座談会? 右翼雑誌「Will…
本多勝一は嘘つき? 『中国の日本軍』における写真の誤用 戦場の現実に近いのはどちらか フェイクニュースを根拠に本多氏を嘘つき呼ばわりする右派の脳内勝利法 本多勝一は嘘つき? 当ブログでは、被害者証言の引用などでしばしば本多勝一の著書を参照する。…
番組内容を否定する根拠を何も示せない産経 前回記事でも書いたとおり、大虐殺否定派にとっては痛撃となったNNNドキュメント「南京事件 兵士たちの遺言」に何とかしてケチをつけようと、産経がこれを「歴史戦」で取り上げている。 しかし、当然ながら番組の…
否定し難い虐殺の事実を突きつけたNNNドキュメント 「字体」で番組内容の否定を試みるウヨブログ 調べればすぐ見つかる反証 否定し難い虐殺の事実を突きつけたNNNドキュメント 2015年10月4日に放送されたNNNドキュメント「南京事件 兵士たちの遺言」。小野…
南京で日本軍が中国軍負傷兵を看護していたという嘘 南京での日本軍プロパガンダ写真の嘘、2枚目はこちら。 @Jnkmrgenkai 捏造の南京大虐殺7南京占領の7日後。中国負傷兵を看護する日本の衛生兵。林特派員撮影 朝日版支那事変画報 pic.twitter.com/ExEwjT…
前回記事で取り上げた、学び舎の教科書を採用した中学校への集団攻撃では、抗議はがきの大部分は「中国での旧日本軍進駐を人々が歓迎する場面とみられる写真を載せた絵はがきに抗議文をあしらった同一のスタイルだった」という[1]。 現物を見ていないので、…
【卑劣】学び舎教科書採択校に右派が集団攻撃 侵略軍を現地住民が「歓迎」するのは当然の生存戦略 しかし、相手が悪ければいくら「歓迎」しても無駄 【卑劣】学び舎教科書採択校に右派が集団攻撃 難関校として有名な私立灘中(神戸市)をはじめ、学び舎の歴…
念願だった紀念館をようやく訪問 被害者たちの彫像 館内展示 本多勝一氏のカメラと取材関係資料 江東門万人坑 「30万人」は象徴的数字 和平(平和) 念願だった紀念館をようやく訪問 3月19日、前から行きたいと思いつつなかなか機会のなかった南京大虐殺紀…
放送法違反のヘイト番組「ニュース女子」 井上和彦による沖縄現地「取材もどき」 南京大虐殺否定本の「取材もどき」 放送法違反のヘイト番組「ニュース女子」 年明け早々の1月2日に流された、TOKYO MXテレビ『ニュース女子』はひどかった。 番組冒頭から沖…
南京に便衣兵がいないと都合が悪い右派たち 小林が言う「便衣兵」は単なる敗残兵 【卑劣】助命すると言って投降させた捕虜を殺した日本軍 南京に便衣兵がいないと都合が悪い右派たち 「便衣(biànyī)」とは、中国語で軍服ではない民間人の服装を指す。つまり…
前回記事でも書いたように、旧日本軍は大戦末期どころか日中戦争初期の段階でもまともな補給を行わず、飢えた兵たちが住民の食糧を盗んで腹を満たすしかない状態を放置していた。三好氏の部隊は10月中旬には予備隊となって後方に下げられたので厳しい飢えは…
名士から一転、戦犯へ 東京裁判国際検察局による訊問 国民政府による戦犯裁判の概要 両少尉の南京への移送と裁判 判決後の被告側抗弁書 処刑と、残された遺書 名士から一転、戦犯へ 戦時中は「郷土の勇士」として讃えられ続けてきた両少尉だが、「捕虜虐待を…
地方の名士となった「百人斬り」の両少尉 野田少尉の場合 向井少尉の場合 初めて語られた真相 ー 野田少尉の母校での講演 地方の名士となった「百人斬り」の両少尉 野田少尉の場合 「百人斬り競争」ですっかり有名になった向井・野田両少尉※は、その後もいわ…
「百人斬り」事件の経緯を振り返る 発端…東京日日新聞1937年11月30日付朝刊(第1報) 躍進…1937年12月4日付朝刊(第2報) 大接戦…1937年12月6日付朝刊(第3報) 決着はつかないまま「延長戦」へ…1937年12月13日付朝刊(第4報) 「百人斬り」事件の経緯…
東京新聞に週一で連載されている斎藤美奈子氏の「本音のコラム」。いつも舌鋒鋭く安倍政権の暴挙を批判していて楽しく読んでいるのだが、10月14日掲載コラムの中の下記の記述には驚いた。中国からの申請により、ユネスコ世界記憶遺産に「南京大虐殺」関係資…
10月15日付け東京新聞夕刊で、『溝埋める学術の新風 日中交流史シンポから』という記事を読んだ。書いているのは国際日本文化研究センター(日文研)の鈴木貞美という教授である。 内容は、南京大学社会科学研究所と共催で、「日中交流史を振り返り、今後の…