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歴史認識-日中戦争

『はだしのゲン』で描かれた「妊婦の腹を切りさいて中の赤ん坊を…」も嘘ではない

前回記事で、『はだしのゲン』が嘘を書いているとしてしばしば槍玉にあげられる、「女性の性器の中に一升ビンがどれだけ入るかたたきこんで骨盤をくだいて殺した」というおぞましい話が、実際には嘘などではなく、中国でこの残虐行為を実行した本人が語った…

『はだしのゲン』が嘘を書いている、という嘘

この国の右派は、彼らの正体を容赦なく暴き立てる『はだしのゲン』を、何としても教育現場から排除しようと常に画策している。 今もまんまじゃん、そりゃ日本会議としたら見せたくないわな。#はだしのゲンを無くすことに抗議します pic.twitter.com/UUTW829N…

日本軍はドロボー集団

以前にも一度取り上げたが、小林よしのりの『戦争論』に、中国帰りの元兵隊で、戦争は「まるで海外旅行に行ってきたみたいだった」と、楽しげに語る親戚が出てくる。 戦闘で多少の怖い思いはしたものの、あとは毎日うまいものを食って楽しく暮らしていたとい…

加害者意識がまったくない陸軍二等兵漫画

『爆笑 陸軍二等兵物語』という、戦争体験者自身が描いた漫画がある。 作者の塚原平二郎氏は1920年生まれなので敗戦時点で25歳、陸軍に徴兵されて中国各地やベトナムを転戦している。漫画自体は創作だが、塚原氏自身の体験や兵隊仲間からの見聞をもとに描か…

中国で残虐行為に手を染めた元兵士たちの晩年

前回記事で紹介したような、中国戦線で様々な残虐行為に手を染めてきた兵士たちは、その後どんな人生を送ったのだろうか。 敗戦後には連合軍によるBC級戦犯裁判が行われたが、中国での戦争犯罪に関する裁判は極めて限定的なものでしかなかった。いかに被害が…

敗戦の翌年、中国での残虐行為を自慢していた元兵士

記事の趣旨からずれるので前回記事では取り上げなかったのだが、『砕かれた神』の著者渡辺清氏は、敗戦の翌年、中国帰りの元兵士が自分の犯罪行為を自慢気に語る場面に遭遇している。[1] 1946年3月11日の日記: 夕じゃ(二時ごろの食事)に帰ったら、川端の…

ロシア軍の民間人虐殺は非難し日本軍のそれは擁護する小林よしのりのご都合主義

ロシア・ウクライナ戦争に関して、小林よしのりがまたしょーもないことを書いている。[1] ロシア軍の非道・残虐さはものすごい。 武器を持たない民間人に、容赦なく発砲しているし、都市が廃墟と化している。 どれだけの人数が虐殺されたか分からない。 (略…

戦時中のプロパガンダ写真を根拠に日本軍を擁護するビジウヨのあきれた手口

民衆が日本軍を歓迎している写真があるから南京大虐殺は嘘? プロパガンダ写真が証拠になるならナチスも占領地住民に歓迎されていたしホロコーストなどなかったことになる 関東大震災時の朝鮮人虐殺を否定する加藤康夫・工藤美代子と同様の手口 民衆が日本軍…

中国で「海外旅行みたいな」楽しい戦争をしてきたという兵たちの実態

小林よしのりは『戦争論』の中で1回だけ、自分で戦争体験者の親戚から聞き取ったという話を書いている。 この親戚氏は、戦争はまるで海外旅行のようだったと言い、多少の戦闘は経験したものの、あとは中国で美味いものばかり食っていたと、楽しげに語ってい…

TVアニメ化されるというラノベ『二度目の人生を異世界で』の設定がひどすぎて目眩がする

日本アニメ好きの中国人を嘆かせるネトウヨ原作ラノベ 先日流れてきた、日本のアニメが好きだという中国人の方のツイート。この秋TVアニメ化されるラノベ『二度目の人生を異世界で』の内容がひどすぎる、しかも原作者が中韓ヘイト丸出しのネトウヨだと嘆いて…

通州事件のユネスコ記憶遺産登録というオウンゴールを目指す「つくる会」

ユネスコ記憶遺産(Memory of the World)に南京大虐殺関連文書が登録されたのが悔しくてたまらない「つくる会」が、対抗して通州事件の資料を登録申請するらしい。 産経ニュース(12/11): 「通州事件」ユネスコ記憶遺産に申請へ つくる会「世界に知ってほ…