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「歸國」の件でもう一言

いつも不思議に思うのだが、「英霊」とか言いたがる人たちって、本気で霊の存在を信じているんだろうか? それとも「英霊」なんて過去を美化するための単なる言葉のアヤ、と割り切った上で使っているのだろうか?


英霊」と呼ぼうが何と呼ぼうが、戦死者の霊魂の存在を信じるなら、彼ら、つまり「皇軍」によって殺された人々の魂の存在も認めざるを得ないはずだ。


呼ばれもしないのにはるばる中国や東南アジアまで出かけて行って、相手が兵隊であろうがなかろうが、「敵性」ありと決めたら犯し、奪い、殺しまくった皇軍
霊魂というものが存在するとしたら、戦死して「英霊」になっていようが、生き延びて帰国できていようが、そうした人殺しに手を染めた「帝国軍人」の魂は、一人残らず殺した相手の怨みに引きずり降ろされて、今も地獄でのたうっているはずだ。


英霊」を認めるとはつまりそういうことなのだが、分かっているのか?