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バカなのかウソツキなのか・・・まあ両方だろうな

例によって例のごとく、チンケな小暴君の妄言(12/17, 毎日JP

石原知事は、規制対象となる性的な漫画について「世の中に変態ってやっぱりいるからね、気の毒な人でDNAが狂ってて。読んだり、描いたりにエクスタシーを感じるのは結構。子供にさらさないように処置しただけ」と述べた。

 

マンガ家さいとうちほさんの指摘を読めば、これがウソだということがよくわかる。

一部新聞やTVでは「エロ描写の酷い漫画、アニメを規制する」と都側の主張を そのまま書いたような大雑把で不正確な報道がされていますが、正しくありません。

私も含め多くの漫画家や出版社、法律家、一部新聞雑誌が問題視しているのは 今回の改正案が前回に輪をかけて広範囲の規制を目指すものであり、拡大解釈すれば、私ごときが描いているような普通の少女漫画でさえ規制内に入ってしまうような現実離れした物だからです。


18禁になるような漫画はビニールに入っていたりシール止めがされ、すでに子供がレジに持っていった時点で注意を受けるので、今までと さほど変わりはないのです。

この規制は 今までだったらなんでもなかったような普通の漫画までが規制されかねないという内容です。

 

漫画は、映画や小説と全く変わらぬ広がりを持った世界です。作家やジャンルは多岐にわたり、決して子供だけのモノではなく、だからこそエロも残酷描写も山ほどあります。

ところが それらも含め、神話も歴史物もSFに至るまで、すべて現在の日本の法律や条例に準じるように、というのが大問題なのです。

前回あった 18歳未満の見える登場人物の場合という「非実在性少年」が削られた代わりに、総ての漫画を対象に この規制をかけるというのです。

この条例は暴力、犯罪、自殺も規制しているのですが、性に関してメッセージとして伝わってくるのは「18歳以下の青少年は性に興味をもってはいけない。それどころか大人も、性は男女の正常な(?)夫婦間のみが許され、表現者は読者を興奮させないように。性を賛美しないように」という感じなのです。

 

石原はバカで、そもそも条例の内容を理解できていないのだろうか?

それとも、分っていて平然とウソをついているのか?

 

普通に考えればこの二つは互いに排他的で両立し得ないように見えるが、実際は多分両方なのだ。

この条例が、特定の道徳観念を押し付けて表現規制を行うものであることは、多分石原にも分っている。なぜなら、そうやっておのれの価値観で表現を支配することこそ、石原がやりたいと欲望することだからだ。

しかし、石原はそれが自分の欲望であることを認めたくない。というか、認めることに耐えられない。だから、「子供たちのため」にやるのだ、と自分自身をも騙そうとする。

本当に気の毒な小人物である。