読む・考える・書く

マスコミやネットにあふれる偏向情報に流されないためのオルタナティブな情報を届けます。

「そうだヘイトしよう!」 はすみとしこ本の嘘(1)通名

シリア難民中傷イラストで注目を集めた「はすみとしこ」が本を出した[1]。わずか数十ページの、パンフレットに毛が生えた程度のものだが、その全ページに差別と憎悪が満ち満ちている。差別禁止法を持つまともな国であれば、こんなものを出版するのは立派な犯…

笑った嬰児 ― 日本軍は中国で何をしたか

前回記事で、通州事件の仇討ちだとして、無辜の中国人を道案内に駆り出しては用済みになると殺していた通訳の話を書いた。 この話を語ってくれた坂倉清氏が、これとは別に、自分が兵隊となって初めて人を殺したときの体験を告白していた[1]。印象深い話なの…

通州事件のユネスコ記憶遺産登録というオウンゴールを目指す「つくる会」

ユネスコ記憶遺産(Memory of the World)に南京大虐殺関連文書が登録されたのが悔しくてたまらない「つくる会」が、対抗して通州事件の資料を登録申請するらしい。 産経ニュース(12/11): 「通州事件」ユネスコ記憶遺産に申請へ つくる会「世界に知ってほ…

自衛隊は災害救助隊に改組すべし

先日こちらの記事に書いたとおり、日本側からバカなことを仕掛けない限り中国が攻めてくることなどないし、万一バカなことをやらかして中国と全面戦争に突入したら自衛隊では対抗できず敗戦必至である。また、日本にとって、明治「維新」以来敗戦まで80年に…

戦後も変わらなかった朝鮮人差別の実態 ― 昭和30年代の一例

先日亡くなられた水木しげるさんの漫画『村の朝鮮人』についての記事への反応を見ていると、「平均的」日本人というものが朝鮮人差別についてほとんど何も知らないことに驚かされる。 戦前戦中の実態は水木氏が描かれたとおりだが、戦後になっても、そこに大…

謝罪と反省なくして日本の安全保障はない

■ なぜ護憲派まで9条を変えようとするのか? 自民党をはじめとする極右反動勢力が自衛隊を国軍化して憲法の中に位置づけたがるのは当然だが、そうした極右に反対し、平和憲法を守ろうとする護憲派までもが9条を改変して自衛隊の存在を憲法に明記しようとす…

「新9条論」は危険な悪手

最近、護憲派・左翼の側こそ憲法9条の改正を提起すべきだという、「新9条論」を主張する人たちが出てきている。いったい彼らはなぜそんなことをすべきだと言うのか。また9条をどう変えようとしているのか。東京新聞[1]によると、9条改正を主張する今井一…