荒木ちはるという東京都議が、8年も前に「ビザなし交流」で色丹島に渡った話を今頃ツイッターにあげている。
元島民の得能宏さんと北方領土ビザ無し交流、墓参で色丹島に渡ったのは8年前。渡る際、軍服着たロシア人に隈なくチェックされ、ほぼビザ有り同然だったし、我が国固有の領土である色丹島も外国の匂いがした。そして三代にわたって故郷になっている子供たちの存在。もう『遺憾』とかいうレベルに無し。 pic.twitter.com/KawOQAlhhc
— 荒木ちはる ファースト参院東京第一支部長 (@araki_chiharu) March 15, 2022
ロシアによるウクライナ侵略を好機と見て、「北方領土」問題でウヨ方面にアピールしたいのだろう。
そして、上のツイートに続いて投稿したのがこれ。↓(削除されてしまったのでスクショ)
色丹島の学校に貼り出されていた世界地図。北海道の半分がロシアに。
さらに、はっきりとここまで言っていた。
本当。この地図を今のこの時代に色丹島のロシアの子供たちに現在のものとして見せている事実。バーンと教室に貼り出してあります。
— 荒木ちはる ファースト参院東京第一支部長 (@araki_chiharu) March 15, 2022
私はロシア語は読めないが、まず中国が北と南の二つに別れているので、これは明らかに現代の地図ではない。しかも、ロシアはピンクに塗られているのに北海道の半分は白。荒木が言っていることはひと目で分かる嘘だ。
幸い、詳しい人たちがさっそく反論してくれて、この嘘はすぐに粉砕された。
この方はこの地図を異常と思ったのだろうが、私は逆に、ロシアの歴史の教育の意外な生真面目さを感じて驚いた。そのくらい、明清交代期の地図としては客観的。蝦夷地や樺太、アムール川以北が国家に帰属していなかったことが正確に表されている。 https://t.co/wvUXB3Ck27
— 碧海 喬(Takashi Aomi) (@AomiTakashi) March 15, 2022
よく見たら1650年頃のロシアの東方進出を表す歴史地図で、ロシア人の進出範囲は薄いピンク色、他の未開拓地(未帰属地域、帝国勢力に支配されてない先住民の領域)は白色か。それだと、緑色は当時の日本(=徳川幕府)の支配領域を表すので、この頃の北海道の状況を考えたら正確な歴史地図だと言えます。
— Tsukamaro@JP (@zkamaroon439) March 15, 2022
17世紀の「ヴラーディ・ヴォストーク」(ロシア帝国のシベリア進出)を描いた地図に、「和人が半分進出して残りがまだアイヌの土地だった北海道」がついでに描かれてるだけや。おまー、世界史勉強しろよ。 https://t.co/DbTgNN9l2K
— ?a Minh 加藤 Hi?u?? ??????? (@Tonbi_ko) March 15, 2022
わざわざ色丹島の学校を訪問したのに、授業の中身も聞かずにロシア叩きのネタ探しだけしていたのだろう。
この荒木が、今度の参院選に「ファーストの会」から公認候補として立候補するという。
こういうデマゴギーの政治屋を国政に関わらせてはならない。