上記記事で取り上げた、ネット上でさんざん差別扇動や誹謗中傷を繰り返したあげく、身バレして逃亡した「大物ネトウヨ」葛西幸久。発覚時点で「とりあえず更迭」とされていたこの男への正式な処分を日本年金機構が発表した。
停職2ヶ月+降格処分というのだが、やらかしたことの重大性、またセンシティブな個人情報を扱う職務にあったことから見たら軽すぎる。普通に考えて懲戒免職が相当だし、少なくとも、二度と年金関連情報にアクセスできる仕事をさせてはならないだろう。
ヘイトツイートの世田谷年金事務所長、停職2ヶ月復職後降格の処分。
— 東京さば子 (@tokyo_sabako) 2019年4月11日
懲戒免職じゃないとは。
年金機構は、個人情報がそうとう自由に調べることができてしまう職務内容や肩書きの人間が、あれほどの差別と誹謗中傷ツイートを行ったことの重みを理解していると言いがたいのでは。
世田谷年金事務所前所長、何故「懲戒免職」ではないのか理解に苦しみます。こういう悪質なヘイトを甘い処分で済ませるから、累犯が後を絶たないのではないでしょうか?民間なら一発懲戒になる案件です。日本年金機構は仲間内に甘すぎると思いますね。
— プラトン (@akiofan9192a) 2019年4月11日
また、機構は「個人情報の不正利用・流出及び不適切な事務処理」はなかったと言っているが、身内による内部調査などでは信用ならない。第三者による厳正な調査を行い、調査内容の詳細を公表すべきだ。
さらに問題なのは、「研修等の取り組みを通じて再発防止の徹底を図」るという部分。具体的にどんな研修をするのかと思ったら、「SNSの使い方」だというのだ。
機構は「誠に遺憾。全職員にSNSの使い方について研修を実施し、再発防止に努める」としている。
問題は「SNSの使い方」などではない。やるべきなのは、差別は決して許されないことを教える人権研修だ。
こんな大甘処分と的外れな対策では到底再発防止にはならないだろう。機構の危機感のなさと人権感覚の欠如を示すものだと言わざるを得ない。
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