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【警察検察の闇】勾留中被疑者不審死事件の警官2名が不起訴

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■ 被疑者不審死事件の概要

2010年、奈良県警桜井署で勾留中だった被疑者の男性医師(54)が突然死亡するという事件が起こった。

詳しいことはこちら↑の記事に書いたが、死亡した男性の右足は膝から下全体が赤黒く変色しており、それ以外にもほぼ全身に内出血の跡があった。

ANNニュース(2016/11/15):

どう考えてもこれは、打撲により壊死した筋肉から血液中に漏出した物質が心不全や急性腎不全を引き起こす「クラッシュ症候群(挫滅症候群)」による死だろう。要するに、取調べ中に警官から受けた暴行のせいで死亡したのだ。

■ 病死で片付けられ、刑事告発しても不起訴

しかし、この事件は病死(心筋梗塞)として片付けられ、納得できない遺族が民事訴訟を起こすと、奈良県警は「(右足のあざは)床にあぐらをかいて座る際、右ひざを折り曲げながら地面に落とすように座り、床に打ち付けられるような形となった」などと、常識では考えられない反論をした。

この変色した足の写真は、特高による拷問で殺された小林多喜二の死体のありさまを思い起こさせるもので、慄然とするしかない。このときも、特高は小林が「心臓麻痺」で死んだと発表したのだ。

法医学の専門家である岩手医科大学の出羽教授が、取調べにあたった警官2名を特別公務員暴行陵虐致死罪で刑事告発していたのだが、奈良地検は9日、これを不起訴処分にしてしまった。

www.sankei.com

被害者本人は死人に口なしで何も語れず、警察側が組織的な口裏合わせをしてしまえば、その言い分がどれほど不合理でも、検察はあえて身内を罪に問う起訴などしないというわけだ。

まさに、この国の司法は中世レベルという見本となる事例だ。警察・検察の闇は深い。

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