先日の「宇宙戦艦ヤマト」批判記事はウヨい人たちの内心の何かをいたく刺激したらしく、異常なほどの数のコメントが押し寄せてきた。
せっかくなので、その中の代表的なものを観察してみることにしよう。
ここは酷いヘイトブログですね。
ヤマトを批判するとヘイト(多分「日本人への」)になるらしい。さすがのネトウヨクオリティw
とっても共感しました。
たしかに子供心に
>侵略国家大日本帝国の軍事力を象徴する戦艦「大和」で、しかも艦長以下クルーは全員日本人
って思いましたよね!
艦名は東海、クルーは全員韓国人でいいと思います!
韓国の「か」の字も出てこない記事へのコメントでさえこんなことを書かずにはいられない。もう四六時中韓国のことで頭がいっぱいなんだろうねww
左翼って何にでも噛み付くんだね。
古い子供向けアニメに何リアリティ求めてんだか。
ヤマトは「子供向けアニメ」ではないよ。もっと上の年齢層を狙った作品で、ヒットしたのもそれまでの「子供向けアニメ」にはないデティールへのこだわりやドラマがあったから。ほんとウヨさんて、擁護するつもりで対象を貶めるよね。まあ、気付いてないんだろうけど。
「子供心に」という子供であっても気づくようなおかしな点としながら子供が分析にしたにしては大人すぎる点が多く印象操作したいのでは?という風に思えます。
本当に子供時代に気づいていたことなのでしょうかね?
「今、改めて整理してみるとこんな感じ」と書いているとおり、当時から感じていた違和感を今改めて言葉にしてみたらこうなった、ということであって、具体的な内容は現時点での評価ですよ。
それに放送当時は男尊女卑・人種差別が横行していて、異を唱える人はまだまだ少数派。
そんなご時世に違和感を感じる子供がいるかよ!
「何か批判するネタは無いか」と鵜の目鷹の目で探し出して叩いているに過ぎない。
で、アニメに限らず作品というものは、一度世に出てしまえば常に「現時点での」評価に晒され続けるのがその運命。いまどき「悪いインディアンを正義の騎兵隊がやっつける」なんて西部劇は作れないが、それが普通の考えだった時代の映画だって現在の観点から厳しく批判されるのは当たり前。
以上は一般論だが、ことヤマトの場合に限って言えば、最初のTVシリーズ以来、劇場版、リメイク版、サイドストーリーと、同じ世界観に基づく似たような作品が作られ続けているのだから、現在の視点から批判されるのは当然すぎるほど当然のこと。『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』なんて、放映されたのはつい昨年だよ。
壊れたヤマトを修理する場面あるよ。
技師長という職位が何のために主役クラスにいると思っているのだろう。
資材や食料を途中途中の星で補給する場面もある。
地球防衛軍が日本人だけなのは、毎年各国の持ち回りで任に当たるから。コスモクリーナーがご都合主義なのは、元々そう言う設定のものだ。
古代守の帽子が脱げる場面の意味とかちゃんと見ような。
だから、大破したヤマトを修理できるだけの資材や設備がどこにあるのか、という話をしているのだが。
で、資材も食料も途中途中の星で補給? なるほど「現地調達」ですか。さすが皇軍の美しい伝統を継ぐ船ですな。まるでインパール作戦時の牟田口の発想。
NHKスペシャル ドキュメント太平洋戦争 第4集 責任なき戦場 ~ビルマ・インパール~http://t.co/GIre3u5tej
— cdb (@C4Dbeginner) 2015年3月8日
全編凄いのだが28分のあたりを見てほしい
「元来日本人は草食である、然るに南方の草木は全て即ち之食料なのである」
というあの牟田口発言が聞ける
あと、全人類的危機への対処が「毎年各国の持ち回り」って、その設定自体が日本人しか出てこない理由を作るためのこじつけ、って分からないんですかねぇ。
偏向情報に流されないための、と銘打っていらっしゃる割には、中立性に欠けた文章だと感じました。
引用されたツイートは作品に批判的な立場のものばかりな点、大日本帝国の枕に敢えて「侵略国家」と付ける点等、作品の内容を語ることではなく、ご自分のイデオロギーを主張することが目的の構成となってしまっています。
個人のご感想を書かれるだけでしたら、このような拙い文章でも十分かと存じます。
しかし、何かを啓蒙したい、議論の種を提供したいという思惑をお持ちなのであれば、攻撃的な表現を控える等、もう少し頭を冷やした文章をお書きになっては如何でしょうか。
明治以来ひたすら対外戦争を繰り返し、台湾、朝鮮、旧満州と、他国の領土を次々に奪い、中国大陸から東南アジアに至るまで殺戮、強姦、略奪をやらかした国を「侵略国家」と呼ぶことのどこがおかしいのか。「中立性」がどうこうと言うなら、まず頭を冷やして自分自身が偏向してないか考えてみては如何でしょうか。
以下蛇足。
ヤマトの女性クルーは最初から1人じゃなく、発信前のパレードの数列のうち1列が女性だったはず
どこかで女性が1人という話があって「え、パレードにはたくさんいたじゃん」ってなった記憶
これ、設定では女性は森雪一人だったが、そのことを知らないスタッフが間違って描いてしまった、とどこかで聞きました。
宇宙戦艦ヤマトの森さん
— 馬鈴薯そば (@potatosoba) 2015年2月6日
当時のプロデューサーのこだわりで艦内の女性は彼女一人になったとかどうだとか、でも冥王星での艦内パーティーで他の女性をみたという未確認情報もw pic.twitter.com/U8FwviwSMO
ちなみにこの人達です。(1〜2枚目)
— GIGA (@tknmtknm1) 2018年10月9日
ヤマト第1作第10話のフェアウェルパーティーの場面ですが、その後この人達は二度と出てきません。
冷凍睡眠装置で眠っている、という説もありましたが…
このシーンはリメイクの2199でも再現されています。(3〜4枚目)#宇宙戦艦ヤマト#ヤマト2199 #yamato2199 pic.twitter.com/JWDT5yVQM2
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