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「飯食えへん」と言って野党議員を殴ってしまう認知の歪みが恐ろしい

5月2日、立憲民主党の福山哲郎参院議員と秘書らが、街頭演説の最中に暴漢に殴られるという事件が発生した。

このとき、暴漢は「飯食えへんやんけどうしてくれんねん」などとわめきながら暴行に及んだという。

関西テレビ(5/2)

午前7時40分ごろ、京都市伏見区の近鉄・伏見駅前で、立憲民主党の福山哲郎参議院議員の秘書から「演説中に酔っ払いが絡んできて蹴ったりしている」と警察に通報がありました。

男は、「飯食えへんやんけどうしてくれんねん」などとわめきながら福山議員らに近づき秘書2人に暴行を加えた上、福山さんを1度殴打したということです。

福山さんらにケガはありませんでした。

恐ろしいのはこの男が、自分の生活が苦しいのは野党のせいだと思っていることだ。

この男が「飯食えへん」状態に至った具体的経緯はわからないが、「失われた30年」の間に日本人がどんどん貧しくなっているのは、その間一貫して社会保障の削減と雇用の非正規化・不安定化を推進してきた自民党の新自由主義政策の結果であることは間違いない。それがどうして野党議員に向かって「飯食えへん」になってしまうのか。

問題だらけの政府・与党を追求せず、「対案を出さない」野党が悪いかのように報道し続けてきたマスコミのせいだろう。実際、今もコロナ対策の予備費として支出された12兆円のうち11兆円以上が使途不明という異常事態が起きているのに、マスコミはほぼスルーではないか。

これでは選挙の投票率が上がろうが下がろうが結果は同じ、参院選での自民大勝利のあとは、あっさり改憲されて日本人は人権を自ら放棄するのだろう。そしてアメリカの戦争に動員されてばたばた死んでいくのだ。

そこまで行けば目が覚めるのかといえばそれも怪しい。多分、あのとき必死で反対しなかった野党が悪い、で終わるのではないか。