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日本の警察はその気になれば「誰でも」逮捕できる

「革労協活動家」とされる男性(69)が、「無許可で貸金業を営んだ」という容疑で逮捕された。

(略)

警察によりますと、緒方容疑者は2019年5月から8月にかけて、許可がないにも関わらず、県内に住む知人の男性に4回にわたってあわせて1万2000円を貸し付け、貸金業を営んだ疑いです。

警察は緒方容疑者の認否を明らかにしていませんが、革労協による組織的な関与があったとみて、押収品などを調べ容疑の裏付けを進める方針です。

知人同士で少額の金を貸し借りしただけで逮捕できるなら、事実上、日本の警察はその気になれば「誰でも」逮捕できる。目をつけた相手を徹底的にマークし、難癖をつけられそうな行為を見つけておいて、逮捕したいタイミングで逮捕、というわけだ。今回の逮捕は、天皇即位イベントへの反対運動をさせないための予防拘禁だろう。

2017年2月には、反原発グループが数人で借りたレンタカーの代金を割り勘にしただけで、「白タク営業」容疑で逮捕されるという事件も起きている。しかも、レンタカーを使ったのは逮捕の1年半も前だった。

こんなメチャクチャな「容疑」で公判が維持できるはずもなく、逮捕された三人は起訴猶予となった。しかし、やられたのが普通の勤労者や自営業者なら、不起訴だろうが無罪だろうが、逮捕+長期勾留だけで人生に大ダメージを食らうことになる。もちろん、だからこそ警察は恫喝の手段として「逮捕」を乱用する。

こんな馬鹿げた「容疑」に逮捕状を出してしまう裁判所も、警察の言い分を垂れ流すだけのマスコミも共犯の犯罪行為だ。

法の下の平等が一顧だにされないこの国は法治国家ではない。

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