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米・イラン開戦かという危機にゴルフに興じるバカ首相

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年明け早々、トランプの指示により、米軍がイラン革命防衛隊「コッズ部隊」のソレイマニ(スレイマニ)司令官を爆殺したという衝撃的なニュースが流れてきた。

mainichi.jp

ソレイマニ司令官は単なる軍人ではない。イランでは輝かしい戦績をあげた国民的英雄とされており、大変な人気のある人物だった。そんな人物をいきなり暗殺したのだからイランの反発は当然だし、警告通り何らかの報復が行われるのは確実だろう。報復合戦がエスカレートすれば米・イランの全面戦争にも発展しかねない。

米側はイランによる攻撃を防ぐための防衛的措置だったなどと主張しているが、逆効果であることは明白で、支離滅裂としか言いようがない。

www3.nhk.or.jp

米国防総省「この先のイランによる攻撃防ぐため」

声明では「大統領の指示を受けてアメリカ軍は海外に駐留する人員を保護するために断固たる防衛的措置を取り、アメリカがテロ組織に指定しているイランの革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害した」として、攻撃はトランプ大統領の指示によって行われたとしています。

(略)

そして「今回の攻撃は、この先のイランによる攻撃を防ぐために行われた。アメリカは、国民と国益を守るために世界のどこにおいても必要なあらゆる措置を取る」と警告しています。

(略)

イラン大統領顧問「レッドラインを超えた」

イランの国営メディアによりますと、イランのアシエナ大統領顧問は「トランプはこの地域でのアメリカを最も危険な状況に追い込んだ。レッドラインを超えたものは、このあと起こりうる事態に直面する用意をすべきだ」と述べ、軍事攻撃に踏み切る判断の分かれ目とも言われる「超えてはならない一線=レッドライン」を超えたという認識を示し、報復を強く警告しました。

イランのザリーフ外相は、みずからのツイッターに「ソレイマニ司令官を狙った暗殺行為は、アメリカの国際的なテロ行為であり、極めて危険で、愚かだ。アメリカは、みずからの悪事によるすべての結果の責任を負うことになる」と投稿し、アメリカを非難しました。

「防衛的措置」などというのは後付の屁理屈で、トランプの本音はイランとの戦争で支持率を高め、今年の11月に迫っている大統領選に勝ちたいというものだろう。自分自身が、かつてオバマを非難していたとおりのことをやっているのだ。

こういうことになるから、バカに権力を持たせてはならないのだ。

なお、ソレイマニがイラクやシリアでの残虐行為に加担していたとして、今回の暴挙を(少なくとも消極的に)支持している人々もいるが、そのような意見には賛成できない。暗殺によって人権侵害を防ぐことはできないし、そもそもイラクへのイランの介入を招いたのはイラクに仕掛けた戦争にシーア派を利用したアメリカだからだ。この記事への伊藤和子弁護士のコメント(下記)が最も妥当な見解だと思う。

ソレイマニ司令官らイラン革命防衛隊はイラクやシリアで極めて残忍な人権侵害に加担してきたと指摘され、美化されるべきではない。他方トランプ政権による殺害指示は明白な国際法違反である。予想される攻撃から自国民を守るために先制攻撃するという米国の言い訳は、イラク戦争で持ち出された「先制的自衛権行使」だが、こうした主張を全て認めれば国際秩序は崩壊する。殺害は国連憲章上正当化される「自衛権行使」に該当しない超法規的殺害であり、イラクの主権侵害にも当たる。翻ればイラク戦争後にイラク統治のためにシーア派を利用しイランの介入を招いたのは米国であり、今の事態は中東を土足で踏みにじってきた外交政策のつけといえる。2003年のイラク戦争後、中東の混乱は続き夥しい人命が奪われた。その反省もなく紛争の導火線に火をつけ地域を深刻な危機にさらす米国の行動は厳しい非難に値する。日本政府は紛争回避のための姿勢を鮮明にすべきだ


ところで、国会にも諮らずに「閣議決定」で自衛隊の中東派兵という重大事を勝手に決めた安倍がこの緊急事態に何をしているかといえば、のんびりゴルフを楽しんでいるのだという。

しかも、記者団から緊迫する中東情勢への見解を聞かれても答えなかったというのだからお話にならない。

この65歳児の頭の中には、「じーさんの悲願」だった改憲と、疑惑追求から逃げ切って権力の座に居座り続けることしかないのだろう。だから「中東情勢への見解」など、トランプから指示でもしてもらわない限り答えようがないのだ。

繰り返しになるが、こういうことになるから、バカに権力を持たせてはならないのだ。

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