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ハマスは人質を取るから卑怯だと言うが、ではイスラエルがやっているこれは何なのか?

イスラエルとハマスとの間の4日間の「戦闘休止」に伴い、双方で拘束されていた人々の解放が始まっている。

我らが公共放送NHKによれば、ハマス側から解放されるのは「人質」だが、イスラエルが解放するのは「囚人」であるらしい。

NHK(11/24)

イスラエル パレスチナ人の囚人39人釈放見通しか

イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止の合意に基づき、日本時間の午後11時ごろ、ハマス側が解放に合意している人質50人のうち最初の13人が解放される予定となっています。

一方、イスラエルのメディアはイスラエル当局の話として24日、ハマス側の人質解放と引き換えに、イスラエルの刑務所で収容されているパレスチナ人の囚人39人が釈放される見通しだと伝えています。

だが、この同じ記事の中にはこんなことも書いてある。

ロイター通信はパレスチナ側の話として39人のうち
▽24人が女性で
▽15人が10代の男性と伝えています。

つまり、刑務所から釈放されるという「囚人」は女性と子どもばかりなのだ。

これはいったいどういうことなのか? まともな感性を持った人なら疑問に思うところだろう。

その実態はこういうことだ。

 

 

しかも、イスラエルは相手が小さな子どもでも容赦しない。

 

イスラエルは子どもたちを軍事法廷で裁く世界で唯一の国だ。

 

3歳から17歳までの子どもたちは、彼らの基本的権利(人権)を認めないイスラエルの軍事拘留制度の下で、拘留、逮捕、訴追、投獄に直面している。

 

2022年、イスラエル軍は少なくとも865人のパレスチナ人の子どもを拘束した。
2023年上半期には570人の子どもが拘束され、今年イスラエル軍に逮捕されたパレスチナ人の子どものうち少なくとも29人は12歳未満で、そのうち2人はまだ10歳だった。

 

 

その結果、こういう「囚人」たちが解放されることになるのだ。

 

 

 

 

ハマスがイスラエルにこうした人々を解放させようとしたら、イスラエル人を人質に取って「捕虜交換」を要求する以外に手段はない。

少なくとも、恣意的な拘束を止めるようイスラエルに圧力をかけようともしない「国際社会」に、ハマスを非難する資格はないだろう。