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「えらぼーと2016」をやってみた(その4)その他&まとめ

国会議員の定数 → 増やすべき

国会議員定数

「身を切る改革」と称して、議員定数の削減を主張する議員たちがいる。しかし、そう言う本人は大政党の幹部クラスであり、定数を削っても落選する心配などない。自分は痛くも痒くもないのである。それに、本当に議会経費を削減するつもりなら、真っ先に政党助成金の廃止を主張するはずだ。その方が節約効果ははるかに大きい。政党助成金には口をつぐんだまま定数削減を言う者たちの本当の狙いは、比例区の定数を削って少数野党を不利にすることなのだ。「身を切る」どころか、露骨な党利党略なのである。

しかも、日本の国会議員数は人口比で言えばむしろ少なすぎる[1]。

議員数が少なければ、それだけ多くの問題に国会の目が届かなくなり、その分だけ今よりさらに官僚が好き勝手できるようになる。そうならないよう、定数は減らすのではなく、増やさなければならない。

参議院の選挙制度 → 各都道府県から最低一人は選ばれるようにすべき

選挙制度

「一票の格差」是正を理由に、むやみに合区を進めるのは反対。アダムス方式を採用するなどの方法で、格差を緩和しつつ、少なくとも各都道府県から一人以上の議員が選ばれるようにすべきだ。それで議員定数が増えるなら増やせばよい。

被選挙権年齢 → 引き下げるべき

被選挙権年齢

人格や見識に「年の功」などほとんどないことは、還暦過ぎているのに国会で首相席から下品なヤジを飛ばす安倍晋三とか、「国歌独唱」を「斉唱」と勘違いしたあげく、リオ五輪の代表選手団に「なぜ歌わないのか」と説教してみせた森喜朗78歳などの例を見れば明らかだろう。こんな政治屋どもより議員にふさわしい若者はいくらでもいる。被選挙権年齢は引き下げるべきだ。

マッチング結果

以上の24問に回答した上で個人の属性に関する情報を入力すると、各候補者(選挙区、比例区)および各政党との、回答の一致度を見ることができる。私の場合、各政党との一致度は次のとおり。なかなか見事に、与党(野党のふりをした衛星政党を含む)と真の野党が別れる結果となった。

政策マッチング

試しに自民党の比例区候補者との一致度を見てみた結果がこれ。自民党は当然全員ダメなのだが、中でも特に当選させてはならない危険な候補者が誰かよく分かる。

20160709090919

最後に

政治への感情

「えらぼーと2016」では、政策マッチング用の24問とは別に、「政治への感情」をたずねる設問が用意されている。私は「かなしい」を選んだ。

そもそもこの国の有権者は、いったい何のために投票する(あるいはしない)のだろうか。

たとえば大企業の役員であるとか中央省庁のキャリア官僚、または株の配当金で悠々と暮らせる資産家やその家族なら、安倍自民党を支持するのは当然だろう。その政策によって利益がもたらされるからだ。しかしそれ以外の一般人にとって、自民党から与えられるものは災厄でしかない。今でも消費税は上がり、年金は溶かされ、給与は減らされ、雇用は不安定化されている。今後TPPによって国民皆保険制度が形骸化されれば、「ガンになったら破産するか死ぬしかない」アメリカのような状況に追い込まれる。介護保険は取られるばかりで必要になっても利用できず、自分や親が介護を必要とする状態になれば、介護殺人でさえ他人事ではない。

そういう有権者のほうが圧倒的多数なのに、なぜ選挙になると自公が勝つのか。組織票のせいだと言うが、誰に入れたかなど分かりはしないのに、上から言われたから、あるいは親戚や知人から言われたからと、自分の首を絞める相手に投票するほどバカ正直なのか?

子どもたちの未来のためとか、平和憲法を守るためとかでなく、普通の有権者が自分の損得勘定に従って投票するだけで自公政権は倒れる。そのレベルにさえ達していないのが悲しい。

 

[1] 社会実情データ図録 「国会議員数の国際比較」 2015.6.14

前記事:「えらぼーと2016」をやってみた(その3)安全保障・外交関連

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