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追悼 翁長雄志沖縄県知事

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8月8日、沖縄県の翁長雄志知事が亡くなられた。

この日の夕方、まず翁長知事が辞職する意向だという報道が流れ、しかしすぐ県幹部がそれを否定、知事は意識混濁で職務が果たせないため謝花副知事を職務代理とする方針で記者会見が行われると報じられた。

その直後の死去報道だった。

あまりに目まぐるしい事態の推移と最悪の結果に、言葉が出てこなかった。

思い起こせば、すでに6月の慰霊の日の時点で、知事のやせ細った姿は「鬼気迫る」と言ってもいいほどだった。7月26日の埋め立て承認撤回表明は、命のあるうちに何としても公約を果たそうという執念がさせたものだったのだろう。

今日開かれた県民大会で、次男の翁長雄治氏が知事の最後の様子と生前の言葉を紹介していたので一部引用する[1]。

 最後の最後までどうやったら辺野古新基地を止められるのか、一生懸命病室のベッドの上でも資料を読みあさって、頑張っていました。父が生前、私に、そして皆さまに話していたことを、改めて紹介したいと思います。

 沖縄に辺野古に新基地を造る、どれほどの大義名分があるのでしょうか。そういう説明がしっかりとなされてきたのでしょうか。全国が受け入れないから沖縄に置いておけばいい。我々が納得のいかないものを、将来の子どもたちの残してしまうのでしょうか。

 県民の皆さま、いま一度しっかりと我々の思いを形に致しましょう。父は生前、沖縄は試練の連続だと。しかし、一度もウチナーンチュの誇りを捨てることなく、闘い続けてきた。ウチナーンチュが心を一つに闘う時は、お前が想像するよりもはるかに大きな力になると話していました。

(略)

 全国的なテーマに上げていただき、この問題は沖縄の問題ではなく、日本国の問題であると認識し、議論していただきたい。国の専権事項だからといって、いま責任を持つ我々が、次の世代のために何もせずに指をくわえて見ているわけにはいきません。

 オール沖縄という大きな大きな政治潮流は政治家のためにあるわけではなく、政党の具にするものでもございません。オール沖縄は我々ウチナーンチュの強い決意、覚悟です。

 この民意に我々政治家が突き動かされているのです。最後まで見届けることはできませんでしたが、翁長雄志に辺野古新基地建設は止まったよ、止められたよという報告ができるよう皆様頑張りましょう。ありがとうございました。

改めて、翁長雄志知事のご冥福をお祈りいたします。

[1] 『「沖縄が一つになるとき大きな力に」翁長知事の“最後の言葉”、次男が明かす』 沖縄タイムス 2018/8/11

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