女子プロレスラーの木村花さん(22)が23日に死亡していたことが報じられた。SNSでの誹謗中傷に追い詰められた末の自死だという。
捜査関係者によると、室内には母親らに宛てて「ごめんね。産んでくれてありがとう」などと、謝罪や感謝の気持ちを記したメモが残されていた。(略)
3月末に配信された番組では、木村さんの試合用のコスチュームを間違って洗ってしまった別の出演者に憤ったシーンが流された。SNS(交流サイト)で「二度とテレビに出ないでください」「早く消えてくれよ」などの心ないメッセージが、相次いで木村さん宛てに送られる事態となった。
木村さんは23日未明、写真共有アプリ「インスタグラム」に「愛してる、楽しく長生きしてね。ごめんね」とメッセージを残した。投稿には「つらかっただろうなと思うと胸が痛い」「すごく悔しい」など、2万件を超えるコメントが寄せられている。
■《お前が早くいなくなればみんな幸せなのにな。まじで早くきえてくれよ》(原文まま)
(略)
木村さんは亡くなる直前と思われる午前3時に自分のSNSを更新。インスタグラムのストーリーには《愛してる、楽しく長生きしてね。ごめんね。/さようなら》という意味深なメッセージを投稿し、一部のネット掲示板では心配する声もあがっていた。
また、木村さんがツイッターで最後に『いいね』をしたのが冒頭のコメントだった。『テラスハウスウォッチャー』の女性誌記者が解説する。
「■ここ2か月ほど、花ちゃんのSNSは炎上していて、消えろなどのコメントはもうしょっちゅうでした。インスタグラムはコメント制限をかけていたのですが、ツイッターにはあらゆる罵詈雑言があふれていました。それを心配した母親で元女子プロレスラーの木村響子さんはアンチに応戦する姿勢を見せましたが、花ちゃんが亡くなる今日までアンチからの攻撃が止むことはありませんでした」
木村さんの最後のインスタグラム投稿:
自死の直前、彼女はこの子猫をカゴに入れて所属事務所に運び、ドアの外に置いて帰ったという。仲間にこの子の命を託したのだろう。自宅から事務所までの行き帰り、どんな気持ちだったのかと思うと胸が詰まる。
花に送られたコメント、写真、映像を見るにつけ涙が込み上げてくる。心は強いと自負する私だが、歳を重ねると涙腺がもろくなってしまったようだ。
— ロッシー小川 (@rossystardom) May 24, 2020
花は飼っていた子猫をカゴに入れ事務所のドア外にそっと置いて旅立ってしまった。この子猫は花の形見のようだ。だから一層、可愛くも愛おしくも見える。 pic.twitter.com/jBn1EBknSF
SNSでの誹謗中傷の嵐は集団でのいじめと同じだ。叩いている側は気軽にやっているのだろうが、たとえ言葉だけでも、悪意を浴びせ続ける暴力は時に人を殺す刃となる。
誹謗中傷を気にするななんて難しいよ。芸能人だって1人の人間だよ忘れないで
— きゃりーぱみゅぱみゅ (@pamyurin) May 23, 2020
加害者は相応の報いを受けるべきだ。
「木村さんの死去後、誹謗中傷で花さんを叩いていた“アンチ”は次々とアカウントを削除」
— 多嘉山侑三 (@yuzo_takayama) May 24, 2020
「投稿履歴はデータベースに残るため開示請求で投稿者の身元は明らかとなり、悪質な場合は逮捕され損害賠償となる可能性も」
匿名でも逃げられないんだよ。
加害者は震えて待て。https://t.co/NLyAfBS4TL
木村花さんのご冥福をお祈りします。