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尖閣接続水域騒動、先に入っていたのは自衛隊のほうでしたというオチ

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尖閣諸島の接続水域に中国軍の艦艇が入ったとかで、またマスコミが大仰に騒いでいる。

東京新聞(1/12)

尖閣接続水域に潜水艦 初確認、中国軍艦艇も航行

 防衛省は十一日、沖縄県・尖閣諸島の大正島周辺の領海外側にある接続水域で、潜った状態の外国の潜水艦一隻と中国海軍のフリゲート艦一隻が航行するのを確認した。(略)


 首相官邸は危機管理センターの情報連絡室で情報を収集し、分析。菅義偉官房長官は十一日の記者会見で「中国側に関係改善の流れを阻害することがないように強く求めていきたい」と述べた。杉山晋輔外務事務次官も中国の程永華(ていえいか)駐日大使に重大な懸念を伝えた。
 小野寺五典防衛相は十一日、防衛省で記者団に「緊張を一方的に高める行為で深刻に懸念している」と語った。
(略)
◆「海自艦を監視」「正当」中国側
 【北京=安藤淳】中国外務省の陸慷(りくこう)報道局長は十一日の定例会見で、沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域に中国海軍の艦船が入ったことについて「赤尾嶼(せきびしょ)(日本名・大正島)東北側の接続水域に、海上自衛艦二隻が先に入って活動したため、中国海軍は全行程を追跡、監視した」と述べた。

だが、このような日本の騒ぎ方は、いつものことながら何重にもおかしい。

まず、尖閣諸島は日本、中国、そして(なぜか無視されがちだが)台湾のいずれもが領有権を主張する係争地域であって、日本の「固有の領土」などではない。

また、日本と中国の間には、尖閣諸島の帰属問題については将来世代に解決を委ね、当面棚上げにしようという合意があった。

にもかかわらず、一方的に「国有化」などという愚かなことをやって問題に火を付けたのは日本側である。

さらに今回、中国から「先に接続水域に入ったのは自衛隊のほうだ」と指摘されると、「それで何が悪い?」と、指摘が事実だったことを認めて開き直る始末だ。

産経新聞(1/11)

外務省幹部「自衛隊が接続水域に入って何が悪い」 中国側主張に反論

 外務省幹部は11日、中国海軍の艦船による沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域への進入をめぐり、中国側が「自衛隊が先に接続水域に入った」と主張していることについて「自衛隊の艦船が接続水域に入って何が悪い」と中国側の主張に反論した

だったら、最初に自衛隊が入ったりしなければ何も問題など起こらなかったではないか。まったく、どうしようもなく愚かな政府だ。その愚かな政府を監視も批判もせず、追従するだけのマスコミも同罪である。

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