ここ数日、東京都の新型コロナウイルス感染者数が異常に増えている。
2020年3月29日 16時04分
東京都の関係者によりますと、29日新たに都内で1日に確認された数としてはこれまでで最も多い68人が、新型コロナウイルスに感染していることが確認されたということです。
(略)
このうち20人以上は、これまでに入院患者や看護師などが相次いで感染し院内感染が疑われている東京 台東区の永寿総合病院の関係者だということです。
これで都内で感染が確認されたのは合わせて430人になります。
都の新型コロナウイルス感染症対策サイトに掲載されているグラフを見ると、なぜか東京オリンピックの延期が発表された24日あたりを境に、陽性患者数が急激に伸びていることがわかる。
一方、検査人数はというと、ほとんど検査していなかった2月14日以前は論外として、それ以降3月23日までの検査人数と比べて特に増えているわけではない。
検査人数が増えていないのに陽性患者数が増えているということは、陽性率が上がっているということだ。実際、陽性率の変化をグラフ化してみるとこんな結果になる。(誤差が大きくなるため検査人数が20人以下の日のデータは除いてグラフ化)
陽性率が50%を越えるというのは、どう考えても異常だろう。
都の発表する検査人数には(3月6日から可能となった)医療機関が保険適用で行う検査の分は含まれていない。一方、陽性患者数のほうにはそういう断り書きがないことから、保険適用検査で発見された陽性患者数が上乗せされたせいで見かけの陽性率が上がっているのではないかという意見もあるが、厚労省発表によれば保険適用による検査は全体の数%程度に過ぎないため、これは考えにくい。
つまり、ここ数日、実際に陽性率が急上昇していることになる。
普通に考えて、陽性率が高いというのは、検査の実施基準を厳しくして感染している可能性の高い患者だけ調べているから、ということになるが、それでも検査人数が減っているわけではないのだから、つまり従来どおりの基準で(より多くの)検査をしていればもっと多くの感染者が見つかっているはず、ということになる。
陽性率がある時点を境に大きく変わったということは、検査を受けさせる基準、もしくは検査を受けることのできる患者の性質が変化したということにほかならない。それは検査体制が状況に対処できていないことを示唆する。https://t.co/v6BZb0RbZJ
— 三春充希(はる) ⭐みらい選挙プロジェクト (@miraisyakai) March 28, 2020
東京都の感染状況はかなり危ういのではないか。
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