放射能
関連記事:一枚の恐ろしいグラフ 名古屋で開催されたエネルギー・環境政策に関する意見聴取会で、中部電力の現役社員が、「福一事故で亡くなった人は一人もいない」旨の意見を述べた。 中国新聞(7/17): 名古屋では中部電社員が推進発言 政府聴取会また怒声 …
それにしても環境省はとんでもないことをやってくれる。 放射性物質汚染対処特措法施行規則を改正して、放射能汚染された警戒区域・計画的避難区域から出る事業系廃棄物を、単なる事業系一般廃棄物または産業廃棄物扱いにしてしまおう、というのだ。 そんな…
本書は、島薗進氏(東京大学大学院人文社会系)が、放射線の人体への影響について学ぶための書籍として強く推薦している。 実際、島薗氏がTwitterで一部紹介している内容を見れば、その重要性がよく分かる。 @Shimazono 島薗進さんによる 中川保雄『放射線…
3月末以来、ずっと気にかかっていることがある。 福島第一原発から約5キロの福島県大熊町で見つかった遺体から、二次被曝を恐れて収容を断念せざるを得ないほどの高い放射線量が検出されたという話だ。 共同通信(3/31): 20キロ圏に数百〜千の遺体か …
いわゆる20mSv問題で、福島県郡山市は市長独自の判断により、文科省基準を下回る線量であっても学校校庭の除染を行うことを決めた。 郡山市HP「災害対策本部からのお知らせ」(4/25): 校庭・所庭の表土の除去及び放射線測定器の寄附並びに配布 次に、校庭…
続けてもう一つ、東京新聞の読者投稿(6/23)から。 今回は36歳の主婦の方。 安全神話も風評の一つ 先日の投稿に、スーパーでの食品の放射線量計は風評被害に拍車をかける行為で必要ないとの意見が載ったが、私は反対だ。「風評被害」とは、間違った情報をもと…
以前当ブログでもその胡散臭さを指摘したことのある「ABCCの申し子」「ミスター100mSv」こと山下俊一長崎大教授だが、某MLでこの人物との大変興味深いやりとりが配信されていたので転載する。 東京の杉原浩司です。 [転送・転載歓迎/重複失礼] 6月15日(…
もう一つ、「風評被害」に関する意見を紹介する。 今回は東京都在住の主婦の方による読者投稿(東京新聞6/9)である。 信用できない安全基準 先日、本欄に東北地方の農家支援のために農産物を積極的に食べることを呼び掛けた投稿が載っていた。食の安全は消…
3.11以来、「安全」「安心」「ただちに健康に影響はない」等々、今だけ現実から目を逸らさせればいいという類の、薄っぺらい言葉がマスコミをフル活用して流され続けている。 「風評被害」もその一つだろう。責任の所在をすり替え、実害を見えなくするため…
堀江邦夫さんの名著『原発ジプシー』が、『原発労働記』(講談社文庫)※として復刊された。堀江氏が、1978年から79年にかけて、美浜、福島第一、そして敦賀と、三か所の原発を渡り歩き、最底辺の原発労働者として過酷な労働に従事した貴重な記録だ。 被曝の…
NHKドキュメンタリーの第2弾は、チェルノブイリ事故から20年後の2006年に放映された『汚された大地で チェルノブイリ20年後の真実』。 『チェルノブイリ原発事故 終わりなき人体汚染』から10年後、事態はどのように変わったのか。 事故から20年という時間…
チェルノブイリ原発事故から10年後の1996年に放映された『チェルノブイリ原発事故 終わりなき人体汚染』。 よく知られている子どもの甲状腺ガンはもちろん、出産異常、妊婦の染色体異常と新生児の先天性障害の増加、免疫力の低下による頭痛や疲労感などの様…
放射性物質は校庭だけを狙って降るわけではない。 当然のことだが、校庭の土から高い線量が検出されているなら、通学路も、周辺にある空き地や公園も、生徒たちの自宅も、すべてがだいたい同じように汚染されていると考えるべきだろう。 単に、個人の家など…
「狂気の沙汰」とでも言うしかない学校線量基準に抗議して、内閣官房参与の小佐古敏荘・東大大学院教授(放射線安全学)が辞意を表明した。 毎日新聞(4/29): 福島第1原発:内閣官房参与、抗議の辞任 内閣官房参与の小佐古敏荘(こさこ・としそう)・東京…
文部科学省という官僚機構が、常に国家に従順でその不正や不合理に疑問を持たない「国民」を育成することにばかり熱心であったことを考えれば、今回彼らがあっさりと福島の子どもたちを見捨てたことも、別に驚くにはあたらないのかもしれない。 合原亮一氏の…
たかしさんの原発御用学者リストにも挙げられている山下俊一氏だが、週刊朝日4月22日号に、この人と鎌田實氏の対談が載っている。 私は放射線医療の専門家ではないので、低線量被曝の危険度に関する専門的な判断はできない。しかし、「被曝医療の第一人者」…