読む・考える・書く

マスコミやネットにあふれる偏向情報に流されないためのオルタナティブな情報を届けます。

三浦瑠麗の「潜伏テロリスト」発言は一発アウトの大衆扇動。こんな人物を学者扱いしてはならない。

■ 荒唐無稽 2月11日のフジテレビ系「ワイドナショー」での三浦瑠麗発言。まさかと思って録画を確認したのだが、本当に北朝鮮のテロリストが国内に潜伏しており、それが金正恩政権崩壊と同時に動き出してテロ活動をすると発言している。しかも、何の留保もな…

未確認情報で沖縄2紙を中傷した自称「報道機関」産経が記事を削除。しかし真摯な反省はなし。デマは拡散され続けている。

■ 産経がようやく記事を取り消し 「日本人を救助して轢かれた米兵」美談をでっち上げて琉球新報・沖縄タイムスを誹謗中傷した産経が、ようやく誤りを認めて問題の記事を取り消した。 産経ニュース(2/8): 沖縄米兵の救出報道 おわびと削除 12月9日に配信し…

ネトウヨと極右新聞が捏造する現代の軍国美談

■ 大半がフェイクニュースだった「軍国美談」 大日本帝国が周辺諸国への侵略を繰り返していたあの忌まわしい時代には、犠牲を強いられる臣民(特に近い将来「忠良なる皇軍兵士」となるべき少年たち)を戦場に駆り立てる手段として数多くの「軍国美談」が作ら…

「プロメテウス」冒頭の魅惑的な風景はアイスランドに実在した

映画「プロメテウス」は、人類登場以前の原初の地球と思われる惑星に降りていく空撮シーンから始まる。低く垂れ込めた雲を通り抜け、凍てついた荒々しい大地に近づいていくこのシーンは、この映画の中でも特に好きなシーンの一つだ。わずか2分ほどの短い場…

そもそも「Constitution」を「憲法」と訳したのが間違いだったような気がしてきた

幕末から明治初期にかけて、西洋から入ってくる様々な新しい概念に対して、新たな訳語が作られ、あるいは本来意味の異なる既存の語への当てはめが行われた。たとえば「自然」「社会」「権利」「自由」「個人」「芸術」など。 「憲法」もその一つだ。 英語の…

追悼、野中広務氏。しかし、やはり許せない思いが残る。

■ 生涯にわたって差別と闘い続けた野中氏 1月26日、内閣官房長官や自民党幹事長等を歴任した野中広務氏(92)が死去した。心からご冥福をお祈りする。 野中氏は、被差別部落出身者として初めて政権中枢にまで上り詰めた政治家だ。そこに至るまでには、壮絶な…

「橋本琴絵」アカウントの「ネアンデルタール」ヘイトに潜む大不敬w

前回記事で取り上げた「橋本琴絵」アカウントは、ネアンデルタール人を極悪非道とする理由として、「弔意がない」ことを挙げている。 死者を悼む心の有無を靖国参拝に直結させる強引さも噴飯モノだが、死者を丁寧に埋葬していたネアンデルタール人にこのよう…

「橋本琴絵」アカウントが吐き出す「ネアンデルタール」ヘイトは危険な差別思想の現れ

数日前から、「橋本琴絵(@HashimotoKotoe)」というアカウントが連発するネアンデルタール人へのヘイトツイートが話題になっている。 ネアンデルタール人は4万年ほど前に絶滅したと考えられている化石人類で、長期間現生人類と共存していた、系統的には我…

籠池夫妻を釈放せよ!

森友学園前理事長の籠池泰典氏(64)と妻の醇子氏(60)の、異常な長期勾留が続いている。 籠池夫妻の容疑は補助金の不正受給による「詐欺」とのことだが、そもそも籠池氏が不正受給したとされる金額が比較的少額であるうえ、既に全額返還済みであることから、逮…

尖閣接続水域騒動、先に入っていたのは自衛隊のほうでしたというオチ

尖閣諸島の接続水域に中国軍の艦艇が入ったとかで、またマスコミが大仰に騒いでいる。 東京新聞(1/12): 尖閣接続水域に潜水艦 初確認、中国軍艦艇も航行 防衛省は十一日、沖縄県・尖閣諸島の大正島周辺の領海外側にある接続水域で、潜った状態の外国の潜…

明治維新直後の人民告諭は歴史修正主義と「日本スゴイ」教の元祖

■ カルト教団の勧誘ビラレベルの「人民告諭」 1868(明治元)年10月に京都府民向けに新政府が発した「人民告諭」は、前回記事でも取り上げたが、改めて読んでみるとこれが非常に面白い内容なので、以下に全文を掲載する[1]。(クリックで拡大) 夫それ人は、…

岸田吟香「御巡幸の記」に見る明治初期民衆の天皇認識

■ 暗愚な国難首相の明治礼賛 今年は明治維新から150年だとかで、この愚かな首相を筆頭に、明治礼賛のプロパガンダが巷にあふれることだろう。 首相官邸HP 総理大臣年頭所感: 新年あけましておめでとうございます。 本年は、明治維新から、150年の節目の年で…

暗に日本人でなければ持てないと言いたそうな「横綱の品格」とかいう幻想

最近のテレビはといえば、単なる相撲取り同士の傷害事件に過ぎない話をいつまでも延々と流して放送時間を浪費し続けている。もちろん、1件だけでも内閣総辞職が当然の大問題を連発する安倍政権の不正腐敗から社会の目を逸らさせるためである。 お昼のワイド…

南京攻略戦従軍記者たちの「虐殺否定」座談会

■ 「虐殺の“ギャ”の字もない」従軍記者座談会? 右翼雑誌「Will」の2007年12月増刊号に、「朝日新聞支那特派員大座談会」という記事が載っている。 「むろん、虐殺の“ギャ”の字もない」という煽り文句から、てっきり戦後の座談会で従軍記者たちが当時を振り…

バックアップは大事ですよ!

■ 2TBのHDDが死亡 先日、自宅のHDD(WD20RAX)1台がお亡くなりになった。 と言っても、バックアップドライブとして使っていたものなので、実質的な被害はない。 もともとS.M.A.R.T.情報に怪しげなところがあったためバックアップ用に使っていたのだが、それ…

都立横網町公園とその周辺での朝鮮人虐殺

■ レイシスト都知事の差別反対ポーズ 12月8日、小池都知事は都議会で「性別や人種、宗教などでの差別を認めないオリンピック憲章の理念を盛り込んだ都独自の条例の制定を目指す」と述べた。(NHK NEWS WEB) “差別認めない” 東京都が独自の五輪憲章条例制定…

トロッコに乗せてくれた親切なおじさんも殺された ― 9歳の少女が体験した朝鮮人虐殺

関東大震災から70年後の1993年、経済専門誌という意外な場所に、震災当時9歳の少女だった女性の体験談が書かれていた。 少女の一家は震災のわずか10日ほど前に横浜の中心地に近い吉田町から、同じ市内ではあっても当時は田舎だった西戸部に引っ越し、ここで…

写真の誤用ひとつで本多勝一に勝ったと信じ込むネトウヨの脳内勝利法

■ 本多勝一は嘘つき? 当ブログでは、被害者証言の引用などでしばしば本多勝一の著書を参照する。 すると、こんな反応が飛んでくる。 https://t.co/M3sUerrcD9おぬし、嘘つきが書いた本がそんなに大事か? https://t.co/um9yzlhoxt — 渡海 難 (@toumi_katasi…

発禁本だった『子供の震災記』。そして残された謎。

前回記事「小学生の恐ろしい作文を改ざんする卑怯な大人たち」をきっかけに、さらに深掘りした調査が行われ、新たな事実が分かってきた。これは大変嬉しい。まず、日比嘉高氏(名古屋大学大学院人文学研究科准教授)による次の記事。 hibi.hatenadiary.jp 日…

小学生の恐ろしい作文を改ざんする卑怯な大人たち

■ 不自然に少ない、東京の児童による朝鮮人虐殺目撃証言 以前、当ブログで、「震災作文」(関東大震災を体験した子どもたちの作文)という形で残された、朝鮮人虐殺の目撃証言を取り上げたことがある。 このとき、資料[1](『朝鮮人虐殺関連児童証言史料』)…

フィクションとして戦争を描くということ

フィクションであるにもかかわらず、「これこそが戦時下の庶民生活の真実」、みたいな受け取られかたをしている『この世界の片隅に』をきっかけに、フィクションとして戦争、とりわけ戦時下の生活を描くとはどういうことかを考えてみた。 この問題を考える上…

【補足編】軍艦スケッチ事件から見る『この世界の片隅に』のリアリティへの疑問

前回記事にいくつか気になるコメントを頂いているので、回答を兼ねて補足を書いておくことにする。 画像出典:https://twitter.com/guillotine_the/status/831748289712226304 まず、当時の呉は日本最大の軍港であり、海軍の勢力が強かったため、陸軍と海軍…

軍艦スケッチ事件から見る『この世界の片隅に』のリアリティへの疑問

遅ればせながら(私はいつも遅ればせなのだが)右から左までどこを向いても絶賛の嵐のアニメ映画『この世界の片隅に』を見た。 全体としての感想はだいたい以下に引用したツイートと同じ。一言で言えば「ロクなもんじゃない」ということ。 「この世界の片隅…

日本兵は赤ん坊を串刺しにしたか?

日中戦争やアジア太平洋戦争において、日本兵が何の罪もない赤ん坊を銃剣で串刺しにした、という話が、日本軍の残虐性を象徴するエピソードとして語られることがある。 これは本当のことなのだろうか? 試しに「日本兵 赤ん坊 銃剣」といったキーワードでウ…

「えらぼーと2017」をやってみた

昨年の参院選のときと同様、候補者と同じアンケートに答えることで自分と各党・候補者の意見の一致度がわかるというサイト「えらぼーと2017衆院選」を毎日新聞が公開しているので、またやってみた。今回は全25問の構成。 ■ 憲法 もちろん反対。安倍自民党が…

【映画評】思わぬ拾い物だった「プロメテウス」

リドリー・スコット監督の「プロメテウス」(2012年)。 ストーリー的には「エイリアン」シリーズの発端に位置する作品で、いま公開されている「エイリアン・コヴェナント」の直前の話にあたる。 実はこの映画、世間的にはひどく評判が悪い。ネットのレビュ…

72年前、イベントではない「フリー乗車DAY」があった

開通90周年を記念して、東急が池上線を今日一日無料にするというプロモツイートが流れてきた。 生活名所を体験してもらいたくて、池上線を0円にしてしまいました!当日に、池上線各駅で1日フリー乗車券をお配りいたします。 #池上線 (D) https://t.co/1ENK…

NNNドキュメント「南京事件 兵士たちの遺言」に難癖をつけた産経の「歴史敗戦」と問題の写真の件

■ 番組内容を否定する根拠を何も示せない産経 前回記事でも書いたとおり、大虐殺否定派にとっては痛撃となったNNNドキュメント「南京事件 兵士たちの遺言」に何とかしてケチをつけようと、産経がこれを「歴史戦」で取り上げている。 しかし、当然ながら番組…

NNNドキュメント「南京事件 兵士たちの遺言」を検証すると称するウヨブログのレベルが低すぎる件

■ 否定し難い虐殺の事実を突きつけたNNNドキュメント 2015年10月4日に放送されたNNNドキュメント「南京事件 兵士たちの遺言」。小野賢二氏が長年収集してきた従軍兵士たちの陣中日記や現場に居合わせた元兵士たちの証言、さらには各種の公的記録を突き合わ…

最低最悪の麻生太郎「武装難民射殺」暴言

■ 難民の保護策より先に「武装難民」対策を考える異常 まずは麻生の発言内容を確認する。これがこの国の現副総理(元首相でもある)の発言だというのだから、あまりにも酷く、情けない。 読売新聞(9/23): 麻生副総理兼財務相は23日、宇都宮市内のホテル…