読む・考える・書く

マスコミやネットにあふれる偏向情報に流されないためのオルタナティブな情報を届けます。

歴史認識

「南京大虐殺」への脊髄反射で飛んできたクソリプを観察する

南京大虐殺の最中にも日本兵が赤ん坊を串刺しにした事例があったよ、という記事を書いてTwitterでつぶやいたところ、さっそくクソリプが飛んできた。 半年ほど前、もっと多くの事例について書いたこちらの記事には反応がなかったので、恐らく記事タイトルに…

南京大虐殺の最中にも赤ん坊を串刺しにしていた日本兵

ネットではもっぱら「反日」中国のプロパガンダだ、でっち上げだと主張されている「日本兵が赤ん坊を銃剣で串刺しにした話」だが、中国でもフィリピンでも、実際にそういうことが行われた、という証言がいくつもある。 先日、そうした事例を集めて上の記事に…

責任逃れの詭弁「自衛発砲説」に止めを刺したNNNドキュメント「南京事件II 歴史修正を検証せよ」

■ 今回のテーマは歴史修正主義との対決 前回の『南京事件 兵士たちの遺言』(2015年10月4日放送)に続き、南京大虐殺の実証に正面から取り組んだNNNドキュメント『南京事件II 歴史修正を検証せよ』が、5月13日に放送された。(5月20日、BS日テレにて再放…

南北首脳会談 ― 歴史が動いた一日

今日一日の、南北首脳会談をめぐる動きは本当にすごかった。60年以上にわたって終結させることのできなかった朝鮮戦争が、地球上に最後に残った東西冷戦が、とうとう終わるかもしれないのだ。まさに、歴史が動く瞬間を目撃した一日となった。 北朝鮮の指導者…

日本に朝鮮半島分断の責任があるかないかといえば、もちろんあるに決まっているというお話

あたり前の話なのだが、この国ではとうとう左翼ですらこういう当然のことを言わなくなってしまったので、ちゃんと言ってくれる人がいるとほっとする。 朝鮮半島の分断については「日本には責任はない」と言う主張がよく見られます。もちろん直接的には米中ソ…

南京攻略戦従軍記者たちの「虐殺否定」座談会

■ 「虐殺の“ギャ”の字もない」従軍記者座談会? 右翼雑誌「Will」の2007年12月増刊号に、「朝日新聞支那特派員大座談会」という記事が載っている。 「むろん、虐殺の“ギャ”の字もない」という煽り文句から、てっきり戦後の座談会で従軍記者たちが当時を振り…

都立横網町公園とその周辺での朝鮮人虐殺

■ レイシスト都知事の差別反対ポーズ 12月8日、小池都知事は都議会で「性別や人種、宗教などでの差別を認めないオリンピック憲章の理念を盛り込んだ都独自の条例の制定を目指す」と述べた。(NHK NEWS WEB) “差別認めない” 東京都が独自の五輪憲章条例制定…

写真の誤用ひとつで本多勝一に勝ったと信じ込むネトウヨの脳内勝利法

■ 本多勝一は嘘つき? 当ブログでは、被害者証言の引用などでしばしば本多勝一の著書を参照する。 すると、こんな反応が飛んでくる。 https://t.co/M3sUerrcD9おぬし、嘘つきが書いた本がそんなに大事か? https://t.co/um9yzlhoxt — 渡海 難 (@toumi_katasi…

フィクションとして戦争を描くということ

フィクションであるにもかかわらず、「これこそが戦時下の庶民生活の真実」、みたいな受け取られかたをしている『この世界の片隅に』をきっかけに、フィクションとして戦争、とりわけ戦時下の生活を描くとはどういうことかを考えてみた。 この問題を考える上…

【補足編】軍艦スケッチ事件から見る『この世界の片隅に』のリアリティへの疑問

前回記事にいくつか気になるコメントを頂いているので、回答を兼ねて補足を書いておくことにする。 画像出典:https://twitter.com/guillotine_the/status/831748289712226304 まず、当時の呉は日本最大の軍港であり、海軍の勢力が強かったため、陸軍と海軍…

軍艦スケッチ事件から見る『この世界の片隅に』のリアリティへの疑問

遅ればせながら(私はいつも遅ればせなのだが)右から左までどこを向いても絶賛の嵐のアニメ映画『この世界の片隅に』を見た。 全体としての感想はだいたい以下に引用したツイートと同じ。一言で言えば「ロクなもんじゃない」ということ。 「この世界の片隅…

日本兵は赤ん坊を串刺しにしたか?

日中戦争やアジア太平洋戦争において、日本兵が何の罪もない赤ん坊を銃剣で串刺しにした、という話が、日本軍の残虐性を象徴するエピソードとして語られることがある。 これは本当のことなのだろうか? 試しに「日本兵 赤ん坊 銃剣」といったキーワードでウ…

NNNドキュメント「南京事件 兵士たちの遺言」に難癖をつけた産経の「歴史敗戦」と問題の写真の件

■ 番組内容を否定する根拠を何も示せない産経 前回記事でも書いたとおり、大虐殺否定派にとっては痛撃となったNNNドキュメント「南京事件 兵士たちの遺言」に何とかしてケチをつけようと、産経がこれを「歴史戦」で取り上げている。 しかし、当然ながら番組…

NNNドキュメント「南京事件 兵士たちの遺言」を検証すると称するウヨブログのレベルが低すぎる件

■ 否定し難い虐殺の事実を突きつけたNNNドキュメント 2015年10月4日に放送されたNNNドキュメント「南京事件 兵士たちの遺言」。小野賢二氏が長年収集してきた従軍兵士たちの陣中日記や現場に居合わせた元兵士たちの証言、さらには各種の公的記録を突き合わ…

南京の日本軍は中国軍負傷兵を助けたか?

南京での日本軍プロパガンダ写真の嘘、2枚目はこちら。 @Jnkmrgenkai 捏造の南京大虐殺7南京占領の7日後。中国負傷兵を看護する日本の衛生兵。林特派員撮影 朝日版支那事変画報 pic.twitter.com/ExEwjTsYqR — Joji,,Quaesitor (@Jnkmrgenkai) 2015年10月1…

虐殺から朝鮮人を守った市井の人々

■ 大川常吉署長の行為は確かに立派だが美談化は危険 TBS「報道特集」で取り上げられたこともあり、大川常吉氏(関東大震災当時の鶴見警察署長)が注目を浴びている。 #報道特集関東大震災で朝鮮人虐殺が…虐殺を防いだ警察署長鶴見警察署大川常吉署長朝鮮人を…

極右トンデモ本を根拠に朝鮮人虐殺を否定する古賀都議と小池都知事

小池百合子都知事が関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付を断った背景として、今年3月の都議会での、自民党の古賀俊昭都議との質疑があったのではないかと言われている。[1] 都議会議事録[2]によると、問題の質疑は以下のようなものだった。 ○九十八…

朝鮮人に間違えられて殺されかけた千田是也氏の証言

94年前の今日、1923年9月2日は、関東大震災後の朝鮮人虐殺がいよいよ本格化した忌むべき日でもある。 この日、朝鮮人と間違えられて危うく殺されそうになった日本人の一人に、俳優の千田是也氏がいる。氏の証言映像が昨年放映されたETV特集「関東大震災と…

小池百合子が朝鮮人虐殺否定の突破口を開いた

先日の小池都知事に続いて、朝鮮人犠牲者追悼式の行われる都立横網町公園がある墨田区までが、今年は追悼文の送付を行わないことを決めた。 NHKニュース(8/30): 東京 墨田区も市民団体開催の関東大震災追悼文見送り 市民団体が開いている関東大震災の混乱…

朝鮮人虐殺の加害性を否認する小池都知事

小池百合子東京都知事が、これまで毎年出してきた関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付を断った。[1] 東京都の小池百合子知事が、都立横網町(よこあみちょう)公園(墨田区)で九月一日に営まれる関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付を断っ…

南京のプロパガンダ写真とその裏の真実

前回記事で取り上げた、学び舎の教科書を採用した中学校への集団攻撃では、抗議はがきの大部分は「中国での旧日本軍進駐を人々が歓迎する場面とみられる写真を載せた絵はがきに抗議文をあしらった同一のスタイルだった」という[1]。 現物を見ていないので、…

中国人は日本軍を歓迎した? そりゃするだろう。逆らえば命がないんだから。

■ 学び舎教科書採択校に右派が集団攻撃 難関校として有名な私立灘中(神戸市)をはじめ、学び舎の歴史教科書「ともに学ぶ人間の歴史」を採用した中学校に、右派からの抗議・恫喝が殺到しているという。 毎日新聞(8/8): 教科書 慰安婦言及 灘中など採択学…

山本寛君は夏休みの宿題にこれらの本を読んで感想文を提出するように

■ 中国の日本アニメファンの気持を逆撫でした山本監督 アニメ監督の山本寛氏が、日本は戦争でアジア諸国にいいことをしてやった、的なことを書いて炎上している。それも、中国でのイベント直前にやらかして、結局訪中中止という始末。 山本寛監督炎上経緯15…

盧溝橋事件 -- 愚かな軍人たちの野望が地獄の釜の蓋を開けた

今日、7月7日は、日本では七夕くらいしか意識されていないが、中国では、日中全面戦争の発端となった「七七事変」の日としてはっきりと記憶されている。 東京新聞(7/5): 日中戦争の発端 盧溝橋事件80年解釈には溝あるが… 「友好へ歴史忘れないで」 北京…

捕虜の取り扱い方さえ教えられなかった日本兵

■ 現地民に憎まれ米軍に救われた日本軍捕虜たち 大阪毎日新聞や東京日日新聞に勤めたジャーナリストで、敗戦時フィリピンで日本軍部隊とともに米軍に投降した石川欣一氏の『比島投降記』[1]が、青空文庫で読めるようになった。 これを読むと、フィリピンで日…

「慰安婦」強制連行についての貴重な加害証言

神奈川新聞のサイトに、日本軍性奴隷(いわゆる「従軍慰安婦」)の強制連行に関する貴重な加害証言[1]が掲載されていたのでメモ。 証言者は92歳になる元牧師の男性で、衛生兵として中国に出征した際の体験を語っている。 中国山西省盂県に出征したのは1944年…

小林よしのり徹底批判【目次】

大東亜戦争とか言ってる時点で既にダメ 偽りの「アジア解放」「大東亜共栄圏」 ガンディーには見抜かれていた 戦争が政策なら植民地主義だって政策 続・ガンディーには見抜かれていた ワラン・ヒヤ(恥知らず) 噂を根拠に中国軍を悪魔化 家族や故郷を守るた…

南京大虐殺紀念館に行ってきたよ

3月19日、前から行きたいと思いつつなかなか機会のなかった南京大虐殺紀念館(侵华日军南京大屠杀遇难同胞纪念馆)を、ようやく訪れることができた。南京大学を卒業し、今は上海で働いている友人が南京の街を案内してくれて、その一環で行くことができたの…

自分はやましいことはしてないから共謀罪なんて関係ない…と思っている人たちへ

■ 共謀罪への関心が薄い理由 森友学園問題の騒動にまぎれて、超弩級の悪法「共謀罪」法案が国会に上程されようとしている。 しかし一般の関心は薄い。 権力監視の責務を放棄したマスコミの怠慢ももちろん原因のひとつだが、共謀罪の危険性に関心が集まらない…

ヘイト番組『ニュース女子』でも使われた「取材もどき」は史実否定派の伝統芸

年明け早々の1月2日に流された、TOKYO MXテレビ『ニュース女子』はひどかった。 番組冒頭から沖縄の基地反対運動を誹謗中傷するデマの連続。そのひどさは、このパートの終りまで1分たりともデマのない部分はなかったと言っていいほどだ。明らかに放送法第…