読む・考える・書く

マスコミやネットにあふれる偏向情報に流されないためのオルタナティブな情報を届けます。

歴史認識

死刑の代わりに現場射殺している国は本当にあった!

日本で死刑が執行され、これをEUなどから非人道的だと批判されると、お前たちは犯人を死刑にする代わりに現場で射殺しているではないか、殺しているのは同じなのに偉そうに説教するな、と「反論」する人たちが必ず湧いてくる。 武装した凶悪犯を正当防衛や緊…

歴史学者を唸らせた素人

■ 東中野修道の史料批判が立派? 自分はこんなに専門家の書籍や歴史資料を読んでいるし、厳密な史料批判のもとでマンガを描いているのだと小林よしのりは自慢する(BLOGOS 10/24)。確かに、歴史は歴史学者だけの専有物ではないし、史料批判で専門家の鼻を明…

小林よしのりは「反権威」?

前回記事では論点が発散しないよう省略したポイントを少々補足。倉橋耕平氏をエセ学者呼ばわりしたブログ記事で、小林は蔵書自慢・読書量自慢とともに、自分の「反権威」姿勢をも誇示している。 『ゴーマニズム宣言』は最初から「権威よ死ね」であり、形骸化…

学者をなめてる小林よしのり

■ 倉橋耕平氏をエセ学者呼ばわり 「反省のできない漫画家」小林よしのりが、ゴー宣を批判されてまたこんなことを書いている。 BLOGOS(10/24): 漫画家をなめてるエセ学者・倉橋耕平 今朝、10月24日の朝日新聞の「耕論」というページで、倉橋耕平という自称…

朝ドラ「まんぷく」の拷問シーンに「憲兵が気の毒」などと噴き上がるウヨさんたちの脳内ファンタジー

この10月から始まったNHKの連続テレビ小説「まんぷく」で、主人公福子の恋人立花萬平が憲兵隊に拷問されるシーンが酷すぎるとウヨさんたちが噴き上がっている。 だが、立花萬平のモデルである日清食品の創業者安藤百福が憲兵隊に拷問されたのは、自伝にも書…

カナダの歴史教育がうらやましくて仕方がない

先日、spark(@Yonge_Highway7)さんがツイッターで連投されていたカナダの歴史教育の話。 まず「歴史とは何か」「歴史はなぜ重要か」から始まる。私が何回かツイートした「歴史は現在の我々がどのようにして形作られたか、我々は未来にどこに向かうのか教え…

あまりにも的確な靖国神社の例え

あまりにも的確な例えだったので思わずメモ。 「てきとう」さんより: ~ 大日本ブラック帝国 ~ ワ タ ミ じ ん じ ゃ __l__ ____ __l__ _|_ __l__ _|_ ニlニ l ‐┬‐ | / |‐┼‐l ./ ‐┼‐ | | l三| | ‐+‐ | /|ヽ  ̄| ̄ /|ヽ | --‐‐ ノ 」 l ‐┴‐` | | | |…

上海戦で第三師団は全滅に近い損害を被った

前回記事に出てきた「ナッシー翁」さんは歩兵第68連隊所属だったという。 この歩兵第68連隊を含む第三師団は1937年8月23日、上海戦(第二次上海事変)で呉淞ウースンに最初に敵前上陸し、川沙鎮付近に上陸した第十一師団とともに、待ち構えていた中国(国民…

残虐行為の記憶は最終的に人の心を壊す

ツイッターで「ブースカちゃん」さんが、日中戦争に従軍した経験を持つ方に、「聞いてはいけない質問」をしてしまったという話を書かれていた。 僕は1回だけ、従軍経験者に、聞いてはいけない質問をしてしまったことがある。そのことを連ツイします。(・ω・) h…

朝鮮人虐殺犠牲者への追悼文を今年も「控える」と言う小池都知事の悪辣さ

小池百合子東京都知事は、昨年に引き続き、今年も関東大震災時の朝鮮人虐殺犠牲者に対する追悼文を送らない方針だという[1]。 東京都の小池百合子知事(略)は一日、知事就任から二年の節目となる二日を前に本紙の単独インタビューに応じた。毎年九月に都内…

マスコミは歴史上の事実を「とされる」などとぼかすな

朝日新聞が、関東大震災時の朝鮮人虐殺について「殺害された事件が起きたとされる」などとぼかした表現をしている。 なぜ争いのない史実をこう書いてしまうのか?この表現はすでに歴史否認主義。「95年前の関東大震災でも、同様のデマにより朝鮮人らが殺害…

【慰霊の日】被害者と米軍の目から見た集団自決(強制集団死)

■ 今日は日本が沖縄を最終的に見捨てた日 今日、6月23日は、73年前、牛島第32軍司令官が自決して沖縄戦における日本軍の組織的抵抗が終わった日であり、そのため沖縄県は、この日をすべての沖縄戦戦没者の霊を慰める「慰霊の日」と定めている。 しかし、こ…

RADWIMPS野田氏の不適切で謝罪になっていない「謝罪」

RADWIMPSのイキリ愛国ソング「HINOMARU」は、当然発表と同時に多くの批判を浴びたわけだが、作詞作曲を行った野田洋次郎氏は、意外なことに批判を受けるとさっさと「謝罪」した。 謝罪が意外だというのは、そもそも「HINOMARU」とはこんな歌だからだ。 どれ…

RADWIMPSの「HINOMARU」は教育の失敗が生んだ歌

■ とりとめもない「愛国」的語句の羅列 この歌を作った人(野田洋次郎氏)は、日の丸に対する自分の心情を素直に歌詞にしたのだろうか。 そうだとしたら、彼ははためく日の丸を見るだけで意味もなく懐かしくなり、こみ上げる思いに血潮が高鳴るらしい。 そし…

TVアニメ化されるというラノベ『二度目の人生を異世界で』の設定がひどすぎて目眩がする

■ 日本アニメ好きの中国人を嘆かせるネトウヨ原作ラノベ 先日流れてきた、日本のアニメが好きだという中国人の方のツイート。この秋TVアニメ化されるラノベ『二度目の人生を異世界で』の内容がひどすぎる、しかも原作者が中韓ヘイト丸出しのネトウヨだと嘆い…

「旧軍は体罰を禁止しようとしていたから悪くない」説は成り立たない

前回記事に対して、ブコメでこのように指摘している方がいました。 そこで、他にどんなことが書かれているのか見てみようとしたところ・・・ あれ? ブロックされているではないですか。 (記憶にはないが)こちらからブロックしてしまったのかとも思いまし…

体罰や軍隊式教育は戦後からのもので旧日本軍では禁じられていたとかいうポエムが流れてきて呆然とさせられた件

戦争体験者がいなくなっていくとはこういうことなんだな、と実感。 身近に体験者がいる間は後の世代にも共有されていた当たり前の常識が、体験者という生身の「裏付け」が失われるとともに揺らいでいき、ついにはこんなトンデモがドヤ顔で語られるようになる…

「南京大虐殺」への脊髄反射で飛んできたクソリプを観察する

南京大虐殺の最中にも日本兵が赤ん坊を串刺しにした事例があったよ、という記事を書いてTwitterでつぶやいたところ、さっそくクソリプが飛んできた。 半年ほど前、もっと多くの事例について書いたこちらの記事には反応がなかったので、恐らく記事タイトルに…

南京大虐殺の最中にも赤ん坊を串刺しにしていた日本兵

ネットではもっぱら「反日」中国のプロパガンダだ、でっち上げだと主張されている「日本兵が赤ん坊を銃剣で串刺しにした話」だが、中国でもフィリピンでも、実際にそういうことが行われた、という証言がいくつもある。 先日、そうした事例を集めて上の記事に…

責任逃れの詭弁「自衛発砲説」に止めを刺したNNNドキュメント「南京事件II 歴史修正を検証せよ」

■ 今回のテーマは歴史修正主義との対決 前回の『南京事件 兵士たちの遺言』(2015年10月4日放送)に続き、南京大虐殺の実証に正面から取り組んだNNNドキュメント『南京事件II 歴史修正を検証せよ』が、5月13日に放送された。(5月20日、BS日テレにて再放…

南北首脳会談 ― 歴史が動いた一日

今日一日の、南北首脳会談をめぐる動きは本当にすごかった。60年以上にわたって終結させることのできなかった朝鮮戦争が、地球上に最後に残った東西冷戦が、とうとう終わるかもしれないのだ。まさに、歴史が動く瞬間を目撃した一日となった。 北朝鮮の指導者…

日本に朝鮮半島分断の責任があるかないかといえば、もちろんあるに決まっているというお話

あたり前の話なのだが、この国ではとうとう左翼ですらこういう当然のことを言わなくなってしまったので、ちゃんと言ってくれる人がいるとほっとする。 朝鮮半島の分断については「日本には責任はない」と言う主張がよく見られます。もちろん直接的には米中ソ…

南京攻略戦従軍記者たちの「虐殺否定」座談会

■ 「虐殺の“ギャ”の字もない」従軍記者座談会? 右翼雑誌「Will」の2007年12月増刊号に、「朝日新聞支那特派員大座談会」という記事が載っている。 「むろん、虐殺の“ギャ”の字もない」という煽り文句から、てっきり戦後の座談会で従軍記者たちが当時を振り…

都立横網町公園とその周辺での朝鮮人虐殺

■ レイシスト都知事の差別反対ポーズ 12月8日、小池都知事は都議会で「性別や人種、宗教などでの差別を認めないオリンピック憲章の理念を盛り込んだ都独自の条例の制定を目指す」と述べた。(NHK NEWS WEB) “差別認めない” 東京都が独自の五輪憲章条例制定…

写真の誤用ひとつで本多勝一に勝ったと信じ込むネトウヨの脳内勝利法

■ 本多勝一は嘘つき? 当ブログでは、被害者証言の引用などでしばしば本多勝一の著書を参照する。 すると、こんな反応が飛んでくる。 https://t.co/M3sUerrcD9おぬし、嘘つきが書いた本がそんなに大事か? https://t.co/um9yzlhoxt — 渡海 難 (@toumi_katasi…

フィクションとして戦争を描くということ

フィクションであるにもかかわらず、「これこそが戦時下の庶民生活の真実」、みたいな受け取られかたをしている『この世界の片隅に』をきっかけに、フィクションとして戦争、とりわけ戦時下の生活を描くとはどういうことかを考えてみた。 この問題を考える上…

【補足編】軍艦スケッチ事件から見る『この世界の片隅に』のリアリティへの疑問

前回記事にいくつか気になるコメントを頂いているので、回答を兼ねて補足を書いておくことにする。 画像出典:https://twitter.com/guillotine_the/status/831748289712226304 まず、当時の呉は日本最大の軍港であり、海軍の勢力が強かったため、陸軍と海軍…

軍艦スケッチ事件から見る『この世界の片隅に』のリアリティへの疑問

遅ればせながら(私はいつも遅ればせなのだが)右から左までどこを向いても絶賛の嵐のアニメ映画『この世界の片隅に』を見た。 全体としての感想はだいたい以下に引用したツイートと同じ。一言で言えば「ロクなもんじゃない」ということ。 「この世界の片隅…

日本兵は赤ん坊を串刺しにしたか?

日中戦争やアジア太平洋戦争において、日本兵が何の罪もない赤ん坊を銃剣で串刺しにした、という話が、日本軍の残虐性を象徴するエピソードとして語られることがある。 これは本当のことなのだろうか? 試しに「日本兵 赤ん坊 銃剣」といったキーワードでウ…

NNNドキュメント「南京事件 兵士たちの遺言」に難癖をつけた産経の「歴史敗戦」と問題の写真の件

■ 番組内容を否定する根拠を何も示せない産経 前回記事でも書いたとおり、大虐殺否定派にとっては痛撃となったNNNドキュメント「南京事件 兵士たちの遺言」に何とかしてケチをつけようと、産経がこれを「歴史戦」で取り上げている。 しかし、当然ながら番組…