読む・考える・書く

マスコミやネットにあふれる偏向情報に流されないためのオルタナティブな情報を届けます。

Windows 11対応NG問題はTPMの設定でだいたい解決

MicrosoftがWindows 11を発表し、同時にPCがWindows 11の要件を満たしているかチェックするツールを公開したことで、さっそくこれを実行してみた人は多いと思う。(私もその一人。) しかし、サブで使っているノートPCは要件を満たしていたものの、メインの…

自公政権の本質は「公安の政権」であり、また「貴族の政権」でもある。

Erscheinung45さんの以下の連ツイが実によくアベスガ政権の本質を言い当てているのでメモ。 この政権のおかしすぎるところってつまり「公安の政権」だからだよな。周辺人民監視法にしたって発想がもう完全に公安で,憲法適合性とか刑罰法規の明確性とかそう…

入管、今度は在日外国人への嫌がらせアプリを無料配布

在留外国人や難民へのいじめと虐待に余念のない入管だが、また新たな嫌がらせのアイデアを思いついたようだ。 中長期滞在者向けの「在留カード」や在日コリアンが持たされている「特別永住者証明書」に埋め込まれたICチップを読み取り、それが偽物でないかを…

なるほどこれなら「病床ひっ迫率」は決して100%を超えないね(怒)

厚生労働省は、今月から新型コロナウイルス患者の病床使用率(病床ひっ迫率)の算出方法を変更した。 日経新聞(6/7): 厚生労働省は新型コロナウイルス患者の病床使用率の算出方法を変更し、入院者数の範囲を縮小した。入院先は決まったが、まだ入院してい…

東京オリンピック参加選手にコンドームを配るそうだが、それはいつどうやって使うのか?

東京オリンピックでは、大会組織委員会から参加選手に16万個のコンドームを配布するのだそうだ。 オリンピックで選手にコンドームを配るのは過去の大会でも行われているし(2012年ロンドン大会で15万個、2016年リオ大会では45万個配布)、五輪参加選手といえ…

ネトウヨはなぜ大坂なおみを忌み嫌うのか

その理由をあまりにも明快に指摘しているツイートがあったのでメモ。 ネトウヨが大坂なおみさんを蛇蝎のごとく嫌うの、大坂さんが「日本人という属性がなくても全く揺るがない存在」だからでもあるのだろうな 「日本人の誇り」みたいなものを振りかざすこと…

角田房子『本間雅晴中将伝』の解説がいろいろ問題ありな件

角田房子による本間雅晴陸軍中将の伝記[1]を読んだ。 本間雅晴は、アジア太平洋戦争において、第14軍司令官としてフィリピン攻略戦を指揮した人物である。攻略完了後、1942年8月には任を解かれて帰国し、その後軍務につくことはなかったが、戦後「バターン…

ホロコーストを体験したユダヤ人がなぜパレスチナ人を迫害するのか

この疑問は、いわゆる「パレスチナ問題」(むしろ「イスラエル問題」と呼ぶべきではないかと思うのだが)に関心を持つ大抵の人が抱いているのではないだろうか。 敬虔なユダヤ教徒でもあるホロコースト生存者の子としてアメリカで育ったサラ・ロイさん(ハー…

「暴力の連鎖」はイスラエルがパレスチナへの迫害をやめない限り終わらない。

ようやく停戦に至ったとはいえ、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への非人道的な攻撃は、今回も甚大な被害を生じさせている。 イスラエル軍による空爆が続く #ガザ地区。数百人が負傷し、数十人の死亡者の中には子どももいます。今回の空爆は以前にも増…

人権侵害組織《入管》がまた人を殺した

名古屋入管でスリランカ人女性が死亡 死にそうになっても医療を受けさせなかった入管の非道 仮病で血が吐けるのか? 今世紀だけでも20人が死亡、人権無視の入管が引き起こす異常なハイペースの死亡事件 名古屋入管でスリランカ人女性が死亡 3月6日、名古屋…

JTBの仮想観光プラットフォームはどうしてこんな惨状になっているのか

あまりに低クオリティな「バーチャル・ジャパン・プラットフォーム」 4月7日にJTBが発表した新サービス「バーチャル・ジャパン・プラットフォーム」。会社としては満を持しての発表だったようなのだが、内容紹介の動画から垣間見えるそのあまりの低クオリ…

宮城事件を引き起こした若手陸軍将校たちのその後

映画『日本のいちばん長い日』でも描かれた「宮城事件」は、1945年8月14日の深夜から翌朝にかけて、日本の無条件降伏阻止を目的として陸軍の一部若手将校が起こしたクーデター未遂事件である。 この事件の首謀者と言えるのは、当時陸軍省軍務局軍務課に所属…

菅(スガ)がまた見え見えの嘘

訪米した菅が、バイデンとの会談後の記者会見で、ロイター記者から「菅首相にも聞きたい」と断ったうえで「公衆衛生の専門家も疑問視する中で五輪を開催するのは無責任ではないか?」と質問されたのにこれを無視し、くっついてきた日本メディアの記者に次の…

『日本のいちばん長い日』-- 名作と言われるこの映画も、改めて見直してみたら愚かな茶番劇でしかなかった。

半藤一利の原作をほぼ忠実に映画化した、岡本喜八監督の映画『日本のいちばん長い日』(1967年)。日本の降伏に至る最後の数日間、とりわけ8月15日の「玉音放送」までの24時間を、息詰まるような緊張感で描いた名作と評価されている。 以前見たときは確かに…

レイテ沖海戦を戦った駆逐艦ジョンストンを深海で発見

先日、こちらの記事でレイテ沖海戦(サマール沖海戦)を取り上げたが、 vergil.hateblo.jp この海戦で日本軍の栗田艦隊と戦い沈没した米駆逐艦ジョンストンが、フィリピン海の深度6,500メートルの海底で見つかったという。これは、現在までに知られている沈…

【東日本大震災】被災地を支援した中国人たちと、中国人を殺そうと被災地を徘徊していた右翼

10年前、東日本大震災が起こると、中国からも多くの支援が寄せられた。また、お金や物資という形での支援だけでなく、日本国内に住んでいた中国人留学生や華僑の人々がボランティアとして被災地に入り、復興のための様々な作業に携わってくれた。 東日本大震…

米軍側から見たレイテ沖海戦はまったく様相が違っていた

弱小部隊だった「タフィー3」 1944年10月、フィリピン奪還を目指して殺到する米軍機動部隊とこれを防ごうとする日本軍連合艦隊が激突したレイテ沖海戦。 日本側では、航空支援のない連合艦隊が多数の米軍機による激しい攻撃にさらされ、武蔵をはじめ多くの…

『ベイジン』に騙された

真山仁の小説に『ベイジン』というのがある。(注:「ベイジン」は「北京」の中国語読み) この小説は、まず週刊東洋経済に連載され、2008年に単行本が発売された。私はこれを連載時に読んでいた。 主人公は日本人原発技術者の「田嶋」。彼は、中国が北京オ…

「血が出るほど唇を噛み」というウヨ的騙しのテクニック

「僕の曾祖父の祖父」がインパール作戦で艦砲射撃w このウヨ氏によると、自分の「曾祖父の祖父」が、インパール作戦の際に巡洋艦から艦砲射撃を行ったという。 さんざん突っ込まれているこれ、140字のなかに、きっちり「乗組員は血が出るほど唇を噛み号泣し…

鬼舞辻無惨のモデルが平将門だとか適当なことを言うのはやめてほしい

『鬼滅の刃』における究極の敵、鬼の始祖である「鬼舞辻無惨」には、果たしてモデルとなった人物がいるのか。いるとしたらそれは誰なのか。 本来作者でなければ答えられない質問だが、こういうメガヒット作の常で、いろんな人が推測でいろんなことを言ってい…

現実の世界では鬼の側が刃を振るって罪なき人々の首を斬っていたことくらいは知っておいたほうがいい

『鬼滅の刃』では、鬼殺隊の剣士たちがさまざまな技を繰り出して鬼の首を斬っている。鬼を殺すには、日光に晒すか、太陽の力が宿る特別な日本刀である「日輪刀」で首を斬り落とすしかない、という設定だからだ。 この作品で描かれた戦いの様相が、日中戦争で…

この国で特大ヒットするマンガ・アニメを楽しむには近現代史へのまともな認識などあってはならないのだ、ということがわかってきた。

『この世界の片隅に』に続いて、完全に「国民的マンガ・アニメ」の地位を確立したと言える『鬼滅の刃』。 しかしこの作品も、ナショナリズムを煽っているとまでは言えないまでも、その設定・構成にはかなり危ういものを感じさせる。 読んでみてまず最初に引…

コロナ禍で日本は二度目の脱亜入欧を果たすのか?

新型コロナウイルス肺炎が猖獗を極めている欧米諸国と違って、東アジアでは未だに解明されていない(ファクターXとか謎々効果とか呼ばれている)何らかの要因によって感染率が低く抑えられてきた。しかし、丸々1年にわたってロクな感染防止策を取らずに来…

子どもをダシに政権批判を封じようとするズルい人たち

匿名で官僚とか元官僚を自称しているような連中というのはだいたいロクでもないのだが、この人物もその典型と言っていいだろう。 大事なことだから今年も言うけど、野党合同ヒアリングは人権蹂躙問題もあるんだよ。野党ヒアで晒された職員の子どもがいじめに…

ナイキの反差別CMをどう見るか

11月27日、Nikeが3人のサッカー少女を主人公にした2分間のCMを公開した。 一人はチマ・チョゴリを着てうつむきながら街を歩く在日の少女、一人は周囲の身勝手な好奇心にさらされる黒い肌の日米ダブルルーツの少女、もう一人は学校やSNSでいじめを受けてい…

三島由紀夫を美化する風潮にうんざり

先日TLに流れてきたツイート。 今年、没後50年だそうですが、三島由紀夫が、なぜ高く評価されるのか私にはわかりません(小声) — チュンカチュンカ (@chunkachan) November 25, 2020 本当にそのとおりで、没後50年だか何だか知らないが、三島を妙に美化しよう…

『この世界の片隅に』の敗戦の日描写の嘘っぽさの理由を坂口安吾が教えてくれた。

『この世界の片隅に』では、いわゆる「玉音放送」で天皇から臣民に対して帝国日本の敗北が宣言されたあの日の様子を、次のように描いている。[1] すず以外の北條家の人々(やラジオを聞きに来た近所の人たち)は、実にあっさりと敗戦を受け入れて、まるで何…

ミンク1700万匹殺処分という衝撃

今月4日、デンマーク政府は、新型コロナウイルスの新たな変異種が国内のミンク農場で発生し、この変異種による人間への感染(5件12人)が確認されたことから、早急に1700万匹の殺処分を行うと発表した。 www.bbc.com フレデリクセン首相は記者会見で、現状…

「天皇制」の本質は日本固有の「寄生君主制」とでも呼ぶべきもの

最近、坂口安吾の『堕落論』『続堕落論』を読んだのだが、この中で坂口は非常に鋭い天皇制批判を展開している。 続堕落論[1]: いまだに代議士諸公は天皇制について皇室の尊厳などと馬鹿げきったことを言い、大騒ぎをしている。天皇制というものは日本歴史を…

朝ドラ『エール』の古関裕而もまた一人の鮫島伝次郎だった件

NHKの朝ドラ『エール』の主人公「古山裕一」は実在の作曲家古関裕而をモデルとしているが、現実の古関裕而の人物像は『エール』で描かれたものとはだいぶ違っていたようだ。 『エール』の古山裕一は慰問に訪れたビルマで悲惨なインパール作戦の現場を目撃し…